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セインツ、元ドラ1RBスピラーを放出

2016年09月14日(水) 23:55


プレシーズン第4週、ボルティモア・レイブンズ戦に出場したセインツのRBのC.J.スピラー【AP Photo/Bill Feig】

ニューオーリンズ・セインツのランニングバック(RB)であったC.J.スピラーの実験はある意味、本当に始まる前に終わってしまった。

リーグ情報網によると、セインツはRBのC.J.スピラーを放出したようだ。スピラーは現地11日(日)のオークランド・レイダース戦でインアクティブリストに登録されていた。

クレムゾン大学時代には爆発的なスピードと巧みなフットワークでその名を全国にとどろかせ、明るい未来を描いて始まったスピラーのNFLキャリアにおいて、この放出はまた新たな失望となった。バッファロー・ビルズにより2010年ドラフト全体9位で指名を受けたスピラーは次世代のスターRBとなるはずだったが、NFLでは不調にあえぎ、度重なる故障にも苦しんできた。

突如、頭角を現したRBフレッド・ジャクソンの台頭によりバッファローを去ることになったスピラーは、2016年までの6シーズン中2シーズンで200以上のキャリーをマーク。6タッチダウン1,244ヤードを記録した2012年がスピラーのベストシーズンだ。2014年に鎖骨を骨折してシーズンを離脱。これがバッファローでの最後の年となった。

ニューオーリンズに移籍したスピラーは2015年シーズン、わずか36キャリーを記録したところで故障者リスト入り。今オフシーズン、セインツの経営陣やヘッドコーチ(HC)であるショーン・ペイトンもスピラーの健康や足の状態について“明らかに違う”と太鼓判を押し、2016年にはかなりの期待が寄せられていたはずだった。そして、第1週を無事終えた後、セインツからスピラーの居場所は消えた。

スピラーのこの先は不透明だ。RBの補強を急務とするチームがスピラーにチャンスを与えるかも知れない。だが、ニューオーリンズから2シーズンで放出されるという事実ゆえ、スピラーに保証されているものは何もない。