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テキサンズDEワット、さびを落として復調へ

2016年09月14日(水) 23:58


ベアーズのQBジェイ・カトラーにプレッシャーをかけるテキサンズDEワット【AP Photo/David J. Phillip】

ディフェンシブエンド(DE)のJ.J.ワットはヒューストン・テキサンズのシーズン開幕戦で先発出場したが、そのパフォーマンスは年間最優秀守備選手に3回輝いたパフォーマンスとは少し異なっていた。

7月の背中の手術を含め、彼はオフシーズンに複数の手術を受けており、シカゴ・ベアーズとの試合でワットが完全調子でなかったとしても何の驚きもない。試合は23対14でテキサンズが勝っている。

「今はほんのちょっとさび落としをしているところさ」と12日(月)の『Houston Chronicle(ヒューストン・クロニクル)』を通じてワットは語った。「ここで前進しながら俺は完全な感覚を取り戻していくだろう。もちろん、いくつかああすれば良かったって動きはあるけどな」

背中には全く問題なかったと語るワットは試合の翌日も体の調子は良好だったという。彼のスナップ数49はインテリアディフェンダーとしては全体17位の記録だったが、『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』の評価は94位というものだった。

「ああ、彼は好調だ」とヘッドコーチ(HC)のビル・オブライエンは語った。「7月にあのような手術を受けながらも、この早さでNFLの試合に復帰できたのだから、本当にすごいよ。そんなことができる選手はどれほどいることか。まずは大いに彼をたたえたい。フィールド上でもっと良いプレーをしなければならないことは彼も分かっている」

「それを真っ先に口にするのは彼自身に違いないよ。だが、試合が進むにつれて彼のプレーはどんどん良くなっていったと感じた。試合のスピードに慣れていったんだ。彼はとても長い間プレーから離れていたんだよ。トレーニングキャンプにも参加できなかった。プレーすればするほど、皆の求める状態に近づいてくるはずだ」

試合の映像がオブライエンのコメントを裏付けている。前半のワットはベアーズの新ガード(G)ジョシュ・シットンにほぼ完封されていた。1度不完全なタックルを見せたものの、前半のQBヒットはゼロ。しかし、試合が進むとテキサンズはワットにアウトサイドで有利なマッチアップをさせるようになり、D-ラインマンがその威力を発揮し始めた。最終的に1タックルとクオーターバック(QB)へのヒットを3回記録している。ベアーズのQBジェイ・カトラーがうまくボールを捨てていなければ、ワットは少なくとも1回はサックを決めていたことだろう。

この先さびを振り落としたワットが力強さを取り戻す様子を見ることができそうだ。