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タグを避けて長期契約の締結を希望するベンガルズSベイツ

2022年02月24日(木) 16:32


シンシナティ・ベンガルズのジェシー・ベイツ三世とジャメイン・プラット【AP Photo/AJ Mast】

セーフティ(S)ジェシー・ベイツは支払いを受けようとしている。問題はそれがいかほどなのか、そして、誰からか、だ。

4年目のセーフティであるベイツとシンシナティ・ベンガルズの間で、これから数週間で決断が下されなければならない。ベイツにはフランチャイズタグ、もしくはフリーエージェンシーの資格が生じている。2020年にブレイクし、2021年のプレーオフで中心的な人物になっていたベイツの願いは、1,350万ドル(約15億5,000万円)と推定されるタグでプレーするのを避けることだ。

現地23日(水)に『NFL Now(NFLナウ)』に出演したベイツは「俺のエージェントとチームの間で話し合われると思う」と語っている。

「このプロセス全体について、俺は彼らに大きな信頼を置いている。自分はただ集中を保ち、自分にコントロールできることをやるだけだ。どうなるかはそのうち分かる。できればフランチャイズタグは避けたいな。あれについては、NFLPA(NFL選手会)で少し話し合わなきゃならない。トップ選手の何人かが、フランチャイズタグで傷けられてきた。きついぜ。チャンスは一度しかない。とにかく正しいカードを出さなきゃいけない。そんな感じかな」

ベイツの手はとても強いようだ。ベンガルズのキャップスペースには余裕があり、ヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーは24歳のベイツと再契約することが優先事項だと話していた。ベイツはベンガルズがスーパーボウルという大舞台に至る上で自らの役割を越えた働きをし、ワイルドカードラウンドでパスディフェンス3回、ディビジョナルラウンドでインターセプト1回を記録したほか、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦ではパスをはじいてオーバータイムでの逆転につなげ、スーパーボウルではエンドゾーンでインターセプトを決めている。

ベイツは2020年にオールプロのセカンドチームに選ばれており、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』のレーティングでは90.1をマークしていた。2018年にリーグに入ってからのタックル406回はすべてのセーフティの中で3番目に多い数字だ。ベイツの働きは確実に求められているものの、本人は必ずしもマーケットの記録を塗り替えることを狙っていない。

「最高額が支払われるセーフティになるっていう、エゴ的な部分は気にしていない。でも、価値はコストを越えるって分かっているんだ。それは俺だけじゃなく、俺のエージェントやチームがこれからの2週間で評価していく部分だ」とベイツは語った。

フランチャイズタグ期間が火曜日にスタートし、3月8日(火)に終了する中、チームも同様のタイムフレームで動いていくだろう。タグがあってもなくても、長期的な契約がまとまらない可能性はある。ベイツは“ポジティブな職場環境”や、故郷のインディアナ州フォートウェインからの近さを挙げつつ、シンシナティ残留の希望があることを内部で表明したと話している。

「俺はどんなタイプのやつらがロッカールームにいるのか知っているし、俺たちを率いていくやつらのことも知っている。シンシナティ・ベンガルズのメンバーであることに期待しているが、どうなるかは見てみるつもりだ」とベイツは話した。

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