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気持ちは「引退」に傾きつつあるラムズOLウィットワース、数週間後に決断へ

2022年02月24日(木) 18:43


ロサンゼルス・ラムズのアンドリュー・ウィットワース【AP Photo/Doug Benc】

アンドリュー・ウィットワースは16回目のNFLシーズンを、スーパーボウルタイトルというキャリア最大の成功で締めくくった。

それはNFLの現役最年長選手にとって最後のゲームだったかもしれない。40歳のラインマンは将来について熟考を重ねており、3月に結論を出すつもりだという。

「あと数週間ほど待ってみるつもりだ。リーグイヤーが始まる直前には結論を出す」と現地23日(水)に『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』に出演したウィットワースは発言した。「今はできるだけゲームから離れようとしているんだ」

第56回スーパーボウルの前にウィットワースは、ここでシンシナティ・ベンガルズに勝つことができれば、自分の輝かしいNFLキャリアのフィニッシュとしていかに完璧かを語っていた。だがその勝利を達成して以降は将来に関する質問をはぐらかし、試合後のインタビューにも参加せず、ラムズの優勝パレードで聞かれても、“その話はまた別の日に”と答えを避けてきた。

話す時期は来たようだが、まだ結論は出ていない。

ウィットワースが考慮すべきことは多くある。だが彼はスーパーボウル前に、自分よりはるかに若い選手たちを相手にプレーできる肉体を作れたことについて、自分でも感心していると述べていた。それを考えると、彼がここでパッドとクリーツを置くと決めても不思議ではない。彼がここで去るとするならば、おとぎ話のような結末を再度強調したのも驚きではない。

「多くのことが関係してくるんだ」と将来を決めることについて彼は説明した。「当然、家族は関わってくる。俺自身が毎週日曜日に自分の期待するような選手でいられるようにするというコミットメントのレベルもその一部だ。だから、あと何週間か考えて、自分がどうしたいのかをはっきり見極めたい」

「俺の中では、これで終わりにするっていう方に傾いているのは確かだ。俺のキャリアにとっては、たぶんそれがベストなんだと思う。もちろん、日によっては起きた時に本当にそうしたいのか分からない時もある。ちょっとした葛藤だな。どっちにしてもラムズが必要な動きを取れるように、早く結論を出すつもりだ。でもさ、本当にここで終わりだとしたら、何てすごい道のりだったんだろうと思うよ」

ウィットワースが引退をためらう理由の1つは、当然ながら、2度目のスーパーボウル制覇の可能性だ。それについて、“アイスホッケーの神様”と呼ばれた人物と彼は言葉を交わしている。

「試合に勝った後、“ザ・グレート・ワン”ことウェイン・グレツキーに言われたことを俺は絶対に忘れない。彼とは(カリフォルニア州)シャーウッドで近所に住んでいるんだ」とウィットワースは述べた。「彼はこう言った。“なあウィット、1回勝つよりうれしいことは1つしかない。それはな、2回勝つことだ”って。俺はこう返したよ。“ああ、そいつは反論できないな”って。タフだな。どっちにしても、タフな決断だ」

40歳という年齢でこれほどフィジカル的に負担のかかるポジションに入り、成果を挙げられるというのは素晴らしいことだ。それは、これまで手の届かなかったリングを最終的にもたらした。“ビッグ・ウィット”にとって本当に第56回スーパーボウルが最後だったのかどうかは、数週間後に分かる。

【M】