コマンダースは多くのQBにとって選択肢になり得るとリベラHC
2022年02月24日(木) 18:54新たなニックネームを得たワシントンだが、新たなクオーターバック(QB)については今も探している。
コマンダースは2022年に向けて空きになっているポジションについて語ることをためらっていない。ライアン・フィッツパトリックが1試合にすらフル出場できず、テイラー・ハイニケが後を引き継いだシーズンを送ったヘッドコーチ(HC)のロン・リベラは、同様の結果を避けようとしている。また、リベラHCはワシントンが優秀なクオーターバックにとって魅力的な場所だと考えている。
リベラHCは現地22日(火)、『The Athletic(ジ・アスレチック)』に「多く(のクオーターバック)にとって、われわれは可能性のある選択肢になると考えたい。ここにそういったタイプの選手を連れてくるのに、どういった資本が必要かは理解している。われわれには多くのオファーがあると考えている」と述べた。
ワシントンはエキサイティングな2人のパスキャッチャー、テリー・マクローリンとカーティス・サミュエルや、アントニオ・ギブソンとJ.D.マキシックがいるバックフィールドを提示できる。コマンダースはトップ10に入るオフェンシブラインを擁しており、首都へ行こうと決めたクオーターバックであれば誰であれ、堅実に守ってくれるはずだ。さらに、守備陣には若い才能が多く、2021年に22位になったのを受けて前進していこうとしている。
強引かもしれないが、リベラHCは自分たちのチームと過去2年のスーパーボウル優勝チームに類似点を見いだしている。
「多くの部分で(タンパベイ・バッカニアーズとロサンゼルス・ラムズは)環境が整っていて、彼らのクオーターバックを取りにいき、手に入れた。われわれには良いフットボールチームになる資質があると思う。われわれはそう言えるだけのピースをそろえなければならず、実際にそろえられていると信じている」とリベラHCはコメントした。
コマンダースがタイトル獲得に必要なのはトム・ブレイディだけなのか? 今の時点では突きつめないでおこう。しかし、ワシントンは2020年の終盤にかけて熱い戦いを見せ、プレーオフに進出。ワイルドカード週末に、後にチャンピオンになるバッカニアーズに敗れている。2021年の7勝11敗も、ポストシーズン進出までそれほど遠くなかった。
おそらく、今が打って出るときなのだ。
「こういったピースが必要だと感じるならば、そして、ドラフト資本や選手のトレードの部分での資本などを使ってそのピースを獲得できると感じるならば、やらない理由があるかい?」とリベラHCはコメントしている。
「今は漠然とした議論や高い目標、そして、コーチやエグゼクティブのリアルな評価を遅らせる利点のある時期だ。全32チーム――ラムズを含む――がより良くなり、それぞれのアプローチを完了することを約束しようとしている」
特定の名前は出さないものの、リベラHCは「ベテランをロースターに迎える可能性が高く、また別のベテランを迎える可能性も高く、ルーキーをロースターに加える可能性も高い」と話している。
4月のドラフトで全体11位指名権を有しているワシントンは、将来のクオーターバックを獲得するには理想的なポジションにいる。コマンダースはベテランを1人か2人加える可能性もあり、ジミー・ガロポロや他の誰かと大型のトレードを行う可能性もある。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると推定キャップにおいて3,200万ドル(約36億7,000万円)近い余裕があるコマンダースには、複数の選択肢がある。5月になれば、全体図は大きく変わっているかもしれない。
今週の教訓:リベラHCには動く構えがあり、このオフシーズンを無駄に過ごすつもりはない。
「過去2年に起こったことを見れば、これがやることだ、となるだろう。今はたくさんの選択肢がある。そのいずれかが実を結ぶのか? それは私に言えることではない。だが、われわれがすべての可能性を吟味しているということだけは言える」とリベラHCは語った。
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