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エリック・ビエネミーが1年契約でOCとしてチーフスに残留

2022年02月25日(金) 14:24


エリック・ビエネミー【AP Photo/Charlie Riedel】

エリック・ビエネミーがカンザスシティ・チーフスに残ることになった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェフリ・チャディハとトム・ペリセロによると、攻撃コーディネーター(OC)を務めていたビエネミーが新たに1年契約を結び、チーフスに戻ってくるという。

52歳のビエネミーがチーフスの攻撃コーディネーターを務めるのは次で5シーズン目となる。2021年シーズンにも1年契約を結んでおり、つい先日に契約満了を迎えたところだった。

新契約は最短期間での契約となっており、それはビエネミーにとって有益なことかもしれない。過去3シーズンにわたってNFLで最も爆発的な攻撃コーディネーターの1人として評価されてきたビエネミーは、これまでにオファーこそされていないが、ヘッドコーチ市場で多くの注目を集めてきた。ビエネミーはヘッドコーチ候補として、過去2回のオフシーズンで少なからず面接を受けており、直近ではニューオーリンズ・セインツとの面談にも臨んでいた。最終的にはデニス・アレンがセインツのヘッドコーチに就任している。

ビエネミーが1年後に再びヘッドコーチ候補になったとしても、契約上の自由は確保されている。

ビエネミーは2018年にマット・ナギーがシカゴ・ベアーズのヘッドコーチに就任したことに伴い、ランニングバック(RB)コーチから攻撃コーディネーターに昇格した。それ以降、ビエネミーはチーフスオフェンスの成長のカギを握っており、チーフスは2018年から2021年の間に試合ごとに獲得した得点(30.3点)、トータルヤード(404.2)、オフェンシブタッチダウン(3.4回)の平均でリーグをけん引している。ビエネミーはクオーターバック(QB)パトリック・マホームズと共にスリリングな逆転劇を演出した2019年シーズンに、第4回スーパーボウル以来となるスーパーボウル優勝をチームにもたらしており、それ以降、ビエネミーはヘッドコーチ市場の注目株とみなされるようになった。

ヘッドコーチの採用プロセスが終了した後、ビエネミーは他チームのコーディネーターになるのではなく、慣れ親しんだチームに戻っている。今回の契約により、アンディ・リードHCの下で誰が攻撃コーディネーターを務めるのかという質問はなくなるが、チームが崩壊でもしない限り、2023年のオフシーズンに向けて新たな関心が寄せられることになるだろう。

【RA】