他チームからのQBブレイディ復帰は「あり得ない」とバッカニアーズHCエリアンス
2022年03月02日(水) 10:03クオーターバック(QB)トム・ブレイディは引退した。それでも、タンパベイ・バッカニアーズはG.O.A.T.がいつか再びプレーを希望するという可能性を捨てていない。
ヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは現地1日(火)、NFLスカウティングコンバインの場で「そのドアは決して閉ざされない」と語っている。
「トムが戻ってきたいと思ってきたときに、彼は戻ってくる。トムが復帰を望むならば、われわれは彼にたくさんのお金を用意するだろう」
一方でエリアンスHCはブレイディが復帰を考えていないことも再び指摘しており、報道陣に「私が話した時、彼はそれをきっぱり否定した」と述べた。
ブレイディが引退を表明して以来、2022年かそれ以降に戻ってくるとのうわさが飛び交ってきた。
TB12が他のチームで復帰を希望したとすれば、バッカニアーズはその要望を受け入れるか尋ねられた69歳のエリアンスHCはこう答えている。
「あり得ない。それは良くない取引だ」
ブレイディを獲得したいチームからのオファーに耳を傾けるには何が必要かとの問いには、エリアンスHCは「全体1位が5つとか、そんなもんかな」と応じた。
ブレイディがギアをリバースに入れて帰ってくる以外の道としては、タンパのクオーターバックポジションについては疑問が生じている。エリアンスHCは今シーズンのトレードで獲得可能な腕のいいベテランQBは多くないと考えており、2021年ドラフトの2巡目で指名したカイル・トラスクの存在について言及した。
「そこは昨年に対処した。われわれがナンバー2としてカイル・トラスクをドラフトしたのには理由がある。彼はわれわれがクオーターバックに望むあらゆる側面にフィットしており、1年を通じて見てきたものをとても気に入っている。したがって、ドラフトがオプションになるとは考えていない。他の全員についてはトレードが必要になるし、一人ではトレードできない。パートナーが必要なので、問題外になるかもしれない」
エリアンスはさらに、トラスクには2022年に先発QBになる“素晴らしい見込み”があると述べている。
フリーエージェントマーケットにチームを変えるような存在が欠けているこのオフシーズンに、エリアンスHCは再びベテランのブレイン・ギャバートを評価している。エリアンスHCは以前、このオフェンス陣に数年在籍しているギャバートには“何でも分かっている”と述べていた。
ベテランQBという選択肢について聞かれたエリアンスHCは「トレード以外では非常に少ない」と話し、「ブレイン・ギャバートはこのシステムにしばらくいるし、彼の才能は十分過ぎるほどだ。ゆえに、フリーエージェンシーという部分では、おそらく彼を戻すだろう」と続けている。
バッカニアーズが忙しく電話をかけてトレードの道を模索する一方で、エリアンスHCが明確に打ち出したメッセージとしては、ギャバートとトラスクをロースターのトップ2のQBとしてオフシーズンを迎えることに、コーチ本人の不満はないようだ。
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