ニュース

カーディナルスHCキングスベリー、“長期的な目標はマレーをQBとすること”

2022年03月02日(水) 12:02

アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー【AP Photo/Jae C. Hong】

クオーターバック(QB)カイラー・マレーのソーシャルメディア上の振る舞いや、エージェントを通して表明した長期契約の希望などにもかかわらず、アリゾナ・カーディナルスのヘッドコーチ(HC)であるクリフ・キングスベリーは現地1日(火)に両サイドは“素晴らしい位置にいる”と述べた。

「われわれのここでの長期的な目標はカイラーをわれわれのクオーターバックとすることだと思っている」と報道陣に述べたキングスベリーHCは「彼はそれを理解している。彼は私からの彼の見方を理解しているし、私が彼についてどう感じているか理解している」と続けている。

「それは今のところすべてがビジネスの一部であり、われわれはこういったことに取り組み続けていく」とキングスベリーHCは語った。

このコメントの前日にはマレーのエージェント――キングスベリーの代理人でもある――が、マレーが長期契約を望んでいるとの声明を発表している。キングスベリーHCはその声明が出ていることを知らなかったと話しており、声明が出てからマレーとも話していないという。また、カーディナルスのジェネラルマネジャー(GM)であるスティーブ・カイムもマレーやその代理人とここ数日は話していないとのことだ。

カイムは声明について「エージェントが自分の仕事をしているということだと思う。誰もがそれぞれのスタイルを持っている。人々がそれぞれのアプローチを持っていることは理解する必要があるし、尊重しなければならない。個人的に進めることはできない。これはビジネスだから。ビジネスと個人の部分は分けられるようになっていなければならない」と話した。

カイムは新契約の締結に至らなかった場合にマレーがプレーしないと考える理由はないとし、カーディナルスはマレーの5年目オプションを有効にする意向だと明かしている。

キングスベリーHCは報道陣にマレーが“以前より主張する”ようになったと話しており、キングスベリーHCにとってもプロ初年度だったルーキーシーズンに比べて職業倫理も改善されたとコメント。一方で、数々のエリアでまだ成長が必要であることも示唆した。

「最初にスタートした、彼がまだルーキーで何とかやっていくだけで精一杯だった頃と今を比べれば、大きな飛躍だった」とキングスベリーHCは言う。

ワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスの回復を待っているほか、カーディナルスはフリーエージェントになるランニングバック(RB)のジェームズ・コナーやチェイス・エドモンズ、WRのA.J.グリーンやクリスチャン・カークを残留させることを望んでいる。そして最も重要な点として、カーディナルスはスターQBとの良好な関係を保つことを希望している。

プレーオフデビュー戦でロサンゼルス・ラムズに大敗したマレーについて、キングスベリーHCは「それが彼のモチベーションになると思う。それに疑いはない。少なくとも、彼と話し、彼がどういった方向を見据えているかを見るだけで、彼は次のシーズンにより優れた選手になるべくモチベーションを高めている」と話した。

【A】