RBエリオットは「チームに残る」とカウボーイズのジョーンズ取締役副社長
2022年03月02日(水) 13:37プレーオフで早々に敗退したダラス・カウボーイズは、このオフシーズンに劇的な変化を経験することになるだろうと予想されている。
複数の主力選手がフリーエージェント(FA)となる上に、サラリーキャップの余裕もないカウボーイズは、ランニングバック(RB)のエゼキエル・エリオットや、ディフェンシブエンド(DE)のデマーカス・ローレンス、ワイドレシーバー(WR)のアマリ・クーパーといった高額契約を結んでいる選手の扱いにこれから頭を抱えることになるだろう。
カウボーイズのスティーブン・ジョーンズ取締役副社長は現地28日(月)に記者たちと話した際に、チームがスターランニングバックと決別するといううわさを一掃した。
ジョーンズはエリオットについて、「私は彼がこのチームに残ることを望んでいる。彼はケガを抱えながらもよく戦った。彼はコンペティターだ。彼は最高のランニングバックだと思っている」と『ESPN』のトッド・アーチャーに述べている。
「もちろん、彼の契約金も保証する。彼はここに残る。間違いない。彼がチームにいてくれてわれわれは恵まれている」
エリオットは来シーズン、1,240万ドル(約14億2,600万円)のベースサラリーが完全保証される見込みとなっている。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、エリオットのベースサラリーとサラリーキャップに占める1,820万ドル(約21億円)はランニングバックの中で最も高いとのことだ。デッドキャップが3,008万ドル(約34億6,000万円)も発生するとなれば、エリオットを無条件でリリースするのは、『NFL Network(NFLネットワーク)』のシンシア・フルーランドが言うように、「想像にも及ばない」。
一方で、エリオットの契約を再構築することは考えられる。カウボーイズはキャップスペースを確保するために2021年シーズンの前にすでにそれを行っており、同じ手をまた使う可能性はある。
エリオットは度重なるケガに耐えながらも、2021年には237回のキャリーで1,002ランヤードとタッチダウン10回を記録し、パスキャッチでも287ヤードとタッチダウン2回をマークしている。26歳のエリオットは理論上では全盛期を迎えていることになるが、6シーズンでの大量生産による消耗が目立ち始めてもいる。
RBトニー・ポラードのスナップ数がこの3シーズンで安定して伸びている中、2023年にバックアップとして活躍する彼がフリーエージェント(FA)となり、エリオットも高いレベルのプレーを維持していれば、カウボーイズは来年のこの時期には大きな決断を迫られているだろう。
それまでは、カウボーイズのバックフィールドは2022年も変わらないと思われる。
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