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サラリーキャップに対応するジャイアンツがベテランTEルドルフをカット

2022年03月03日(木) 11:07


カイル・ルドルフ【Evan Pinkus via AP】

ニューヨーク・ジャイアンツに赴任してきたばかりのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンはサラリーキャップ以内に収めるために“いくつかの厳しい決断”が必要になることを理解している。

最初の決断は成された。ジャイアンツがベテランタイトエンド(TE)カイル・ルドルフをリリースする。

11年のベテランであるルドルフは現地2日(水)、ソーシャルメディアを通じて自らこのニュースを明らかにした。ファンに感謝したルドルフは、“ジャイアンツの一員であるチャンス”を与えてくれたオーナーシップにも感謝の心を示している。

その後、チームがランニングバック(RB)デボンティー・ブッカーとルドルフのリリースを発表した。

「この1年、俺と家族を歓迎してくれたファンに感謝! 俺たちが期待していたような年じゃなかったのは確かだが、忘れられない1年でもある。マーラ家とティッシュ家に、ジャイアンツの一員である機会をくれたことに感謝している」

ジャイアンツはサラリーキャップを1,200万ドル(約13億9,000万円)ほどオーバーしており、シェーンのコストカットの手法はルドルフおよびブッカーのカットから始まった。

ブッカーはジャイアンツの2021年シーズンに新鮮な風を吹き込んだ。先発4試合を含む16試合に参戦したブッカーは573ランヤードをマークしたものの、その離脱は驚きではない。

ブッカーをリリースすることによって、チームはキャップスペース上で212万5,000ドル(約23億3,000万円)を節約できる。また、ルドルフの離脱によって500万ドル(約57億8,000万円)がセーブできると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。大変な決断がまだ待っているシェーンが、最も容易な決断から仕事をスタートしたようだ。

ルドルフは10シーズンを過ごして2度プロボウルに選出されたミネソタ・バイキングスから、2021年シーズン前にカットされた。2年契約でジャイアンツにやってきたルドルフだったが、チームの標準的な検査で手術が必要な足の負傷が見つかっていた。

ジャイアンツでの1シーズンで先発13試合を含む16試合に出場したルドルフだったが、ターゲット39回中キャッチ26回、257ヤード、タッチダウン1回にとどまっている。

次にジャイアンツが取り組むのは、より厳しい決断になるだろう。一方のルドルフには、フリーエージェンシーというステージが待っている。

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