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QBウィルソンをトレードする意向はないとシーホークスHCキャロル

2022年03月03日(木) 12:27


シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Darryl Webb】

クオーターバック(QB)の状況が大きく動こうとしている。しかし、シアトル・シーホークスのヘッドコーチ(HC)であるピート・キャロルは自分のチームがその波に乗るとは考えていない。

キャロルHCはNFLスカウティングコンバインが行われている現地2日(水)に、過去2シーズンにトレードのうわさが出ていたQBラッセル・ウィルソンについて、予期しない状況にならない限り2022年もシーホークスのシグナルコーラーだと話している。

シアトルがウィルソンについてのトレード話にかかわっているか尋ねられたキャロルHCは「1年の今の時期は全員についてあれこれと議論が出てくるし、われわれにとってはすべての選手について、特にスター選手について話が出てくるのはよくあることだ」とし、次のように続けた。

「それは何も変わっていない。毎年そう。同じことだ」

「われわれにはその部分で動きを起こす気はない。しかし、会話についてはジョン(シュナイダー/ジェネラルマネジャー)が対処しなければならない。彼はいつもそれらに対処しているが、特にこれといった話はない」

昨年のオフシーズンに動くことのなかったウィルソンが今年に再び選択肢を模索していると、1月に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えていた。33歳のウィルソンはNFLで11年目に入っており、トレードを要求していないのと同時に、その意思があるかも明らかにしていない。しかし、シーホークスで10年を過ごし、最近ではプロとして初めて負け越したウィルソンについては、新たな行先を探していると考えられている。

近年、地元を離れようとしたり、新たな契約やトレードを模索しようとしたクオーターバックたちとしては、ウィルソンの他にもアーロン・ロジャースやデショーン・ワトソンがいる。これまでのところ、その全員が元のチームにとどまっている状況だ。2021年にデトロイト・ライオンズからロサンゼルス・ラムズに移り、初めてのスーパーボウル出場および制覇を果たしたマシュー・スタッフォードは例外であり、ビッグゲームから7年間遠ざかっているウィルソンをはじめとする他のQBたちは、同じ道を歩みたいと考えているだろう。

ウィルソンはシアトルとの契約をあと2年残している。2022年にはサラリーキャップに対して3,700万ドル(約42億8,000万円)を計上する予定だが、保証金はない。

QBについてはピッツバーグ、ワシントン、カロライナ、タンパベイなどの場所で疑問符がついており、ウィルソンの名前はこれからもトレードのうわさ――そして話し合い――に上がってくるはずだ。キャロルHCとシュナイダーGMもそういった問い合わせを受けるかもしれないが、今の時点でのシアトルのプランとしては、センターの後ろについては現状維持ということになっている。

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