ジョシュ・マクダニエルズがこのオフシーズンの早い段階でラスベガス・レイダースの新ヘッドコーチ（HC）として雇用されたことは、クオーターバック（QB）デレック・カーが少なくとも2022年シーズンは先発QBの座を確かなものにすることの兆候だった。

現地2日（水）、マクダニエルズは実際にそうなることを明かしている。

NFLスカウティングコンバインの場でカーがレイダースの第1週の先発QBなのかを問われたマクダニエルズは、『NFL NOW（NFLナウ）』で「その通り。もちろんだ。それについて疑いはない」と語った。

「私は一緒に働くこの機会にとてもエキサイトしている。彼がしてきたことを知っているし、われわれがこれから一緒にできるであろうことも分かっている。そして、そのことにとてもエキサイトしている」

前回のオフシーズン、ジョン・グルーデン元HCとマイク・メイヨックGM（ジェネラルマネジャー）時代のラスベガスで、カーはトレード候補と目されていた。グルーデンHCの攻撃陣は苦戦しており、トム・ブレイディやアーロン・ロジャースといった大物QBが獲得可能に見えていた時期のことだ。

しかし、カーは2021年に自分の力を証明して見せた。レイダースにフィールド内外でさまざまな問題が起こったこの年は、カーのベストシーズンの一つに入っている。キャリアハイの4,804ヤードを投じたカーは、レイダースを自身のキャリア2度目のポストシーズンに導いた。

今、ラスベガスには蜜月が訪れている。マクダニエルズとカーはこのオフシーズンにお互いを称賛し合ってきた。カーは先日、ニューイングランド・ペイトリオッツから来たマクダニエルズと新GMのデイブ・ジーグラーについて“ものすごく最高”と語っている。

2022年は2017年に結ばれた当時の超大型契約である5年契約の最終年にあたり、カーが受け取る報酬は1,987万ドル（約23億円）にとどまる。『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートは2月、レイダースがしばらくの間カーをチームにとどめるための延長契約を準備していると伝えていた。シーズン前にその契約がまとまれば、マクダニエルズは喜んでカーを今後のクオーターバックとして進めていくだろう。

「私は興奮している」というマクダニエルズHCはこう話した。

「彼は長い間このフランチャイズのリーダーであり、私は彼の人柄を知りつつある。春から夏になるうちに、選手としての彼についても、テープから分かる以上のことを知っていくだろう」

「このフットボールチームに、たくさんのビッグゲームで勝利し、このポジションのプレーについて分かっているベテランのリーダーがいることにエキサイトしている。一緒に何ができるか楽しみだ」

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