QBタゴヴァイロアの隠れた能力を引き出すとドルフィンズHCマクダニエル
2022年03月04日(金) 10:33マイアミ・ドルフィンズはヒューストン・テキサンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンをトレードする可能性を完全に断ち切り、3年目を迎えるQBトゥア・タゴヴァイロアを全力でサポートする姿勢を示した。
現地3日(木)に『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッド・モーニング・フットボール)に出演したヘッドコーチ(HC)のマイク・マクダニエルは、タゴヴァイロアにはフランチャイズのシグナルコーラーになれる素質があると述べた。
「彼にはまだ隠れたスキルがあるから、これからが楽しみだ」とマクダニエルHCは話している。「クオーターバックというのは、周りの選手と導入するスキームの両方でその能力を引き出すことが重要だ。だから、彼にとってのベストな日々はこの先にある。コーチとして参加する上で、それは本当に素晴らしいプロセスの一部だと思っている」
タゴヴァイロアは2年目に素早い判断力と正確な中距離パスを見せており、マクダニエルHCのシステムに完璧にマッチしていると言える。しかしながら、オフェンスラインが苦戦していたため、タゴヴァイロアは長距離のパスで相手に脅威を与えることができず、20ヤードを超えたパスアテンプトはわずか13回。これはドルフィンズが2022年に改善できる部分だろう。
マクダニエルHCは過去にいくつかのチームのコーチングスタッフとしてクオーターバックの能力を最大限に活かす手助けをしてきた。QBロバート・グリフィン三世が一躍スター選手となった時にマクダニエルHCは当時のワシントン・レッドスキンズに、QBマット・ラインアがMVPを獲得したシーズンにはアトランタ・ファルコンズにいた。そして、QBジミー・ガロポロの最高のシーズンをサンフランシスコ・49ersでともに過ごしている。
マクダニエルHCは選手の才能を最大限に引き出すことが、NFLのどのコーチにとっても最優先事項だと言う。
「コーチとして一人ひとりの選手を見て、過去に何があったのか、これから何が起こるのかに関係なく、コンペティターとして、“私がコーチをしている年に、君には最高の年を迎えてもらう”という姿勢で臨んでいる。リーグに入って2、3年経っている選手でも、システムにおいて1年目であれば、それが原動力になるはずだ。われわれコーチングスタッフはそういうことをするための準備を進めており、その挑戦を受け入れ、理解し、責任を負う覚悟はできている」
2022年のシーズンはタゴヴァイロアとドルフィンズにとって極めて重要だ。マクダニエルHCのシステムが彼の長所を活かし、短所を補えれば、ドルフィンズは優勝争いに絡めるチームとしての要を手に入れたことになる。その一方で、もしタゴヴァイロアがまたしても苦戦するようであれば、2023年には振り出しに戻る可能性が高い。
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