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カウボーイズはWRクーパーをトレードへ、不成立ならリリースの見込み

2022年03月05日(土) 21:34

ダラス・カウボーイズのアマリ・クーパー【AP Photo/Matt Patterson】

ダラス・カウボーイズが2020年にアマリ・クーパーと5年間で1億ドル(約114億8,000万円)の契約を結んだ際、クラブは2022年から保証金をなくすという避難ハッチを用意していた。

彼らはそのレバーを引くつもりのようだ。

ダラスはクーパーのトレード先を探すつもりでいるが、相手が見つからなければベテランワイドレシーバー(WR)をリリースすることになると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地4日(金)、情報を伝えた。

2,000万ドル(約23億円)というクーパーのベースサラリーは16日(水)の新リーグイヤー開始から5日目に保証されることになる。このままカウボーイズが彼を手放す道を進めば、デッドマネーは600万ドル(約6億9,000万円)で、サラリーキャップでは1,600万ドル(約18億4,000万円)を節約することができる。実質的にクーパーの契約は、2年間で4,000万ドル(約46億円)だったようなものだ。

カウボーイズがポストシーズンでサンフランシスコ49ersに敗れて以来、ワイドアウトのダラスでの立場には疑問符がついていた。

今週、カウボーイズのスティーブン・ジョーンズ取締役副社長はNFLスカウティングコンバインでクーパーについて尋ねられたが、その曖昧な態度は別れの前兆を感じさせていた。ジョーンズの話しぶりからすると、ランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットの保証金がロースターの他のポジションに副次的影響を与えているようだ。

クーパーはシーズンをレシーブ68回、865ヤード、タッチダウン8回と振るわないまま終えた。そのプレーが年間2,000万ドルに値したかどうかは議論の余地がある。

一方で、クーパーを放出することで生じる問題は、カウボーイズのレシーバールームにまた巨大な穴が開くことだ。現在、その空間に1人立ち尽くしているのがシーディー・ラムだ。マイケル・ガラップ、セドリック・ウィルソン、ノア・ブラウンとマリク・ターナーはいずれもフリーエージェントになる予定となっている。

カウボーイズがガラップと再契約するつもりでクーパー放出を考えている可能性はある。そうすれば、少なくともラムの隣で1人は安定したWRをキープすることが可能だ。だが、ガラップはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂から復帰するところであり、シーズンはスロースタートになるだろう。

また、ブレイク・ジャーウィンが股関節の手術を受け、少なくとも2022年シーズンの開幕には間に合わないと思われることから、ダラスはタイトエンド(TE)ダルトン・シュルツにフランチャイズタグを使わなければならないかもしれない。

カウボーイズはいくつかの穴を抱えたまま、予想されるサラリーキャップを1,300万ドル(約15億円)ほど超過している。クーパーを切ることでその穴はまた1つ追加される。

クーパーのサラリーが保証されるのを防ぐためには、あと2週間ほどで彼をリリースしなければならない。今、カウボーイズがこの報道を許したのは、スターレシーバーの獲得を検討する他のクラブへの彼らのサインといえる。

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