2022年の居場所を悩むパッカーズQBロジャース
2022年03月05日(土) 22:31グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは2022年シーズンに向けて準備している。ただ、行き先はまだ決められていない。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地4日(金)に伝えたところによると、チームがロジャースの決断を待つ中、ロジャースは自分が唯一、知っているプロチームに戻るかどうかで悩んでいるという。ラポポートは、別の目的地の存在がとりわけ目立っている状況で、ロジャースは自分が望んでいるものについて考えが揺れていると言われているとつけ加えており、次のように語った。
「行き先とはデンバー・ブロンコスだ。アーロン・ロジャースに関するうわさが広まってから、デンバー・ブロンコスは常にトレード先の候補に挙がっていた。今すぐに何かが起こるとは言っていない。パッカーズがトレードの考えを持っているようにはまったく見えない。しかし、ロジャースの気持ちがグリーンベイにないのであれば、(デンバーは)彼が望むもう1つの場所になるだろう」
ブロンコスは近頃、パッカーズの元攻撃コーディネーター(OC)であるナサニエル・ハケットを新ヘッドコーチ(HC)としてチームに迎えた。また、ブロンコスは若手のワイドレシーバー(WR)陣だけではなく、有望なランニングバック(RB)陣、昨年のパッカーズに匹敵する安定的なオフェンシブライン、そして有能な守備陣を擁しているのも特徴だ。比較的に厳しいディビジョンにあり、2015年以降にプレーオフ進出を果たしていないとはいえ、ブロンコスはパッカーズと違ってキャップスペースを十分に確保している。
最大の相違点であり、おそらく38歳のロジャースが悩んでいる主な要因は、慣れ親しんだ環境かどうかだろう。ロジャースはリーグ屈指のQBとしての地位を確立しながら、スーパーボウル制覇や4回のMVP受賞など、すべてのレガシーをパッカーズで築いてきた。さらに、マット・ラフルアーHCとは理想的なコンビであることが過去3シーズンで証明されている。チームはいずれのシーズンでも13勝以上を挙げてNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)タイトル戦に2回出場しており、ロジャースは2年連続でMVPに選ばれている。
ラポポートは、パッカーズとロジャースの間にはロジャースが最近になって自ら強調しているような前向きな雰囲気が流れており、組織はロジャースを引きとめるためにあらゆる手を尽くすつもりだと指摘している。フロントオフィスはすでにロジャースの代理人と短期契約について協議しており、この契約がまとまればロジャースはリーグ最高額の年俸を受け取ることになるだろう。
ジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・ギュートカンストは今週、リーグイヤーが始まる3月16日(水)までにロジャースからの回答が得られることを期待していると述べた。これは今オフシーズンで最も注目を集めているドミノだと言え、ドミノが倒れたら両カンファレンスのパワーバランスが揺らぐかもしれない。
【RA】