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2022年スカウティングコンバインで期待を上回る記録を残したRB候補生たち

2022年03月06日(日) 14:57


NFLスカウティングコンバイン【AP Photo/Charlie Neibergall】

今回のドラフトサイクルでランニングバック(RB)にはそれほど注目が集まっていなかったが、複数の選手が驚くべき速さを見せつけた2022年NFLスカウティングコンバインを経て、それは変わるかもしれない。

現地4日(金)、なんと6名のランニングバックが40ヤード走で4.3秒台を記録した。その6名とタイムは次の通りだ。

◆ アイゼア・パチェコ(ラトガース大学):4.37秒
◆ ピエール・ストロング(サウスダコタ州立大学):4.37秒
◆ タイ・チェンダー(ノースカロライナ大学):4.38秒
◆ ディボンテ・プライス(フロリダ国際大学):4.38秒
◆ ケニー・ウォーカー三世(ミシガン州立大学):4.38秒
◆ ブリース・ホール(アイオワ州立大学):4.39秒

1回のコンバインで4.4秒を切ったランニングバックの人数が2003年に『NFL Network(NFLネットワーク)』が記録を残し始めてから最多となっただけではなく、過去7回の通算の人数(5人)よりも多かった。

上記リストの最後の2名は多くのアナリストがドラフト予想で最上位においていることもあり、最も重要だと言える。『NFL.com』のアナリストであるバッキー・ブルックスはホールを1位、ウォーカー三世を2位としており、ランス・ジアーレインはその逆にしていた。ルーカス・オイル・スタジアムでこのような好タイムを出したため、2人の評判は高まるばかりだろう。

ホールは目を見張るような別の記録も出している。垂直跳躍で約102cmをマークしたのだ。NFLネットワークのドラフトアナリストであるダニエル・ジェレマイアが作成したランキングでは35位に位置しているホールだが、この記録でトップレベルのランニングバックとしての実力に色を添えている。リビオン・ベルやマット・フォルテと比較されるほど万能なホールは、来月に行われるドラフトで1巡目に指名される可能性が最も高いと言えよう。

ホールは木曜日に報道陣に対して「他の選手たちの試合を本当に尊敬している。このドラフトでは自分が最高のランニングバックだと感じている」と語っていた。

金曜日の結果はその主張と何も矛盾していない。

一方、ザミール・ホワイトとジェームス・クック――ジョージア大学のナショナルチャンピオンシップ制覇を支えた、電光石火のごとく走る2人――は4.3秒台にわずかに届かなかった。クックは4.42秒で、ホワイトは4.40秒という結果を残している。

ランニングバックの候補生は特別な期待を寄せられることなく会場入りしたが、間違いなく大きなインパクトを残して会場を去った。

【RA】