カロライナ・パンサーズのオーナーであるデビッド・テッパーが8億ドル（約923億4,000万円）の予算で進めていたサウスカロライナ州ロックヒルでの練習施設建造を中断した。プロジェクトのインフラストラクチャーに必要な市からの資金が不足する懸念が原因とのことだ。

『Tepper Sports and Entertainment（テッパー・スポーツ・アンド・エンターテインメント）』が現地7日（月）に出した声明によれば、テッパーはすでにこのプロジェクトに1億7,000万ドル（約196億2,000万ドル）を投じているという。

「われわれのパートナーは公共インフラストラクチャーの建造資金として合意した出資金を提供できなくなっている」と声明にはある。

「経済的な現実を踏まえ、プロジェクトを中断するという難しいながらも堅実な決断を下した。ロックヒルでのこのプロジェクトを継続するために全陣営にとって経済的に受け入れ可能なソリューションを見つけるべく、現在進行中の作業は今後も続けられる」

敷地240エーカーの施設は2023年のオープンを予定していた。

パンサーズのチーフオペレーティングオフィサー（COO）であるマーク・ハートが昨年5月にサウスカロライナ州ヨーク郡の役員であるデビッド・ハドスペスに文書を送り、ロックヒル市がインフラストラクチャーの資金を確保できなかったのを受けた援助要請を行っている。

ハートは当時、「2億2,500万ドル（約259億7,000万円）の債権収入への道がつながるまで、必要なインフラストラクチャーの目標が達成されないリスクが高い」とつづっていた。

この文書によれば、債権は2020年10月31日に発行される予定だったものの、後に2021年2月26日まで期限が延長されていた。しかしながら、それから1年以上経っても保証されていない。

公共インフラストラクチャーには道路、上下水道、施設への電力供給が含まれる。

記事提供：『The Associated Press（AP通信）』

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