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NFLコーチの多様性促進のため、コルツが“トニー・ダンジー・ダイバーシティ・フェローシップ”設立へ

2022年03月08日(火) 13:34


インディアナポリス・コルツ【NFL】

インディアナポリス・コルツはNFLのコーチ陣の多様性を促進する取り組みに積極的に取り組んでいる。

コルツは現地3月7日(月)、“トニー・ダンジー・ダイバーシティ・フェローシップ”の設立を発表した。このプログラムは、多様で才能あるコーチ候補にキャリアを積む上で貴重な経験を得る機会を提供する。

ダンジーはチームのウェブサイトを通じて次のように語った。

「コルツがこのダイバーシティ・フェローシップ・コーチング・プログラムを立ち上げることで、NFLのコーチの多様性と包括性の確立を支援しようとしていることに感激している。このプログラムを開始することは、私にとって大変な名誉だ。私は、この積極的なステップを踏み出したオーナーのアーセイ家とその組織を称賛し、他のチームがコーチ陣に関して平等な機会を促進する方法を模索するのに、このプログラムが手助けとなることを願っている」

コルツはこのプログラムを通じて、チームの多様性、公平性、包括性の取り組みを拡大すると同時に、優秀なコーチと接点を持つことを目的としている。候補者は、ダンジー、オーナーのアーセイ家、ジェネラルマネージャー(GM)のクリス・バラード、ヘッドコーチ(HC)のフランク・ライク、その他コルツのスタッフからなる選考委員会により面接、評価される。コルツはこのプログラムの一環として、オフェンスとディフェンスに“ダンジー・フェロー“を採用する予定だ。

2016年にコーチとしてプロフットボール殿堂入りを果たしたダンジーは、スーパーボウルを制した初の黒人ヘッドコーチ(HC)であり、コルツのフランチャイズ史上最多勝利の記録を持つコーチでもある。ダンジーは、NFLのヘッドコーチとしての13年間のキャリアを通じて、コルツとタンパベイ・バッカニアーズでレギュラーシーズン139勝69敗の成績を積み重ねた。


コルツのオーナー兼CEOのジム・アーセイは、「トニー・ダンジーの先駆的な業績がコルツの豊かな歴史の一部となったことに謙虚さと名誉を感じているが、NFLのコーチ陣における公平性と機会を促進することついて言えば、われわれの地位に安住するわけにはいかない。だからこそ、コルツはトニーの功績を称え、コーチや指導者になりたい人たちのために、公平な競争の場を提供するためのこのプログラムを設立することをとても誇りに思う」と話した。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは最近、リーグはルーニールールの再検討を含め、多様性とマイノリティのヘッドコーチ(HC)雇用に関連するすべてのことを再評価する予定だと述べている。

「われわれがしようとしていることは、一歩下がってわれわれが今日行っているすべてのことを見直し、ルーニールールについてどんな変更を加えるべきか、あるいは削除すべきかを、何人かが提案したように見直すことだ。それらすべてがルールの一部である。自らの方針や手続きを評価することは難しいときがあり、すべての人に機会を与え包括的なリーグにするという目標のためにできることをすべて行っているかどうか、われわれの方針が結果を伴い本当に有効であるかどうかを確認するためにも、独立した第三者を含めて見直しを進めている」とグッデルは第56回スーパーボウルに先立ってSoFiスタジアム外で行った記者会見の中で語った。

【AK】