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49ersのQBガロポロが受けた投球側の肩の手術は成功

2022年03月09日(水) 10:34

サンフランシスコ・49ersのジミー・ガロポロ【AP Photo/Mark J. Terrill】

リーグ内でクオーターバックの動きが時速0マイルから時速100マイルにまで一気に加速した現地8日(火)、シグナルコーラー市場に出ている選手がまた一人手術を受けた。

サンフランシスコ・49ersのQBジミー・ガロポロが火曜日に受けた肩の手術は成功し、トレーニングキャンプが始まるかなり前から投球を始められる予定だと『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが報じている。

そこで一番の問題は、ガロポロがどこで投げるかだ。このクオーターバックはオフシーズン中のどこかの時点でトレードされると予想されているが、見込まれる補償金とチームとの適合性を考える上で、肩の手術は状況をより複雑にしている。

QBアーロン・ロジャースがグリーンベイ・パッカーズに残り、シアトル・シーホークスがQBラッセル・ウィルソンをデンバー・ブロンコスにトレードする中、クオーターバックのポジションにまだ議論の余地があるチームは少なくとももう一握りはいるだろう。クオーターバックを必要としているチームにとってガロポロは有力候補の一人であり、ピッツバーグ・スティーラーズやワシントン・コマンダースなどが論理的には合っていると思われる。

今回の手術によってガロポロの競争力に多少なりとも陰りが生じたことは否めない。トレーニングキャンプが始まる頃には健康で、問題なく投げられる状態になっていれば、マーケットにおいて妥当な選択肢と見られるだろう。だが、もし回復に遅れが生じれば状況は一変し、ガロポロを獲得したいと考えるチームにはどこまで犠牲を払えるかが問われることになる。

もちろん、タイミングも重要だ。ガロポロの回復に向けたタイムラインと、違和感なく投げられるということが明確にならなければ、トレードが実現するまでに時間がかかるかもしれない。ことによると、契約を結ぶのは3月ではなく6月になる可能性もあるだろう。

それでも、他に合理的な選択肢のないチームにとってガロポロの功績は、彼と契約したいと思わせるのに十分な根拠と言える。ガロポロは49ersに在籍していた間にチームをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のチャンピオンシップゲームに2回、スーパーボウルに1回導いている。エリートクラスのシグナルコーラーとまではいかないものの、強いチームが大舞台に立つのに貢献できるだけの実力はある。そのことが、ガロポロが投球許可を得る前に、彼との契約に踏み切る材料として申し分ないと考えるチームがいるかどうかは要注目だ。

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