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ジャイアンツでダボールHCに合流することにもオープンなQBトゥルビスキー

2022年03月10日(木) 11:05


バッファロー・ビルズのミッチェル・トゥルビスキー【AP Photo/David Banks】

フリーエージェンシーで獲得可能な腕のいいクオーターバック(QB)が不足している中、ミッチェル・トゥルビスキーの名がよく挙げられるようになっている。

ニューヨーク・ジャイアンツの新ヘッドコーチ(HC)であるブライアン・ダボールと2021年にバッファロー・ビルズで共に働いていた経緯から、元1巡目指名選手であるトゥルビスキーがジャイアンツに加入する可能性が報じられてきた。

シカゴ・ベアーズで落胆の4年を過ごした後、ビルズで過ごした1年はトゥルビスキーのイメージを回復するのに役立った。

『ESPN』のアダム・シェフターとのインタビューの中で、トゥルビスキーはビルズでの時間や、当時はビルズの攻撃コーディネーター(OC)だったジャイアンツの新HCから学んだことについて触れている。

『NJ Advance Media(NJアドバンス・メディア)』のザック・ローゼンブラットによれば、トゥルビスキーは「ジョシュ(アレン)は信じられないくらいすごい」と話したという。

「ジョシュといるのはすごく楽しかったし、デイビス・ウェッブやクオーターバックルームの全員といるのが本当に楽しかった。ケン・ドーシー(当時のビルズQBコーチ)やブライアン・ダボールの攻撃陣から学び、シェイ・ティアニー(当時のビルズアシスタントQBコーチ)からも学んだ」

「ダボールコーチからはとにかくたくさんのことを学んだ」

トゥルビスキーはニューヨークでダボールと合流することへの関心を否定しなかったが、一方でニューオーリンズ、ピッツバーグ、インディアナポリス、ワシントンも候補に入ってくると話している。クオーターバックを必要としているところであれば、どこであれ考慮に入るだろう。

トゥルビスキーは「バッファローでつながりがあったから、すぐにダボールコーチのことを思い出した」と話しつつ、こう続けている。

「彼がニューヨークで何をやるかを見るのはワクワクする。自分がどこに行くことになるかは分からないけど、彼がそこで何をしようと、そこの攻撃陣と一緒に素晴らしい仕事をするはずだ。彼は最高のリーダーだ。彼は全員に対して誠実で真摯だし、だからこそ僕らのビルにいたすごくたくさんの人たちが彼を尊敬していたんだと思う」

「それに、もちろんニューヨークって街のこともある。俺はニューヨークにはそんなに行ったことがないけど、ニューヨークっていう大都会とジャイアンツのことは考えるだろ。ダボールコーチは最高の仕事をすると分かっているし、そのオフェンスを見ることにワクワクしている」

ジャイアンツはダニエル・ジョーンズを先発クオーターバックとして2022年シーズンを戦う構えだ。ジョーンズが新スタッフの元ですぐに自由に動けるわけではないことを考えれば、トゥルビスキーのような選手を加えることに意義はあるだろう。

クオーターバックを必要としているチームたちの存在を踏まえれば、キャップスペースがなく、他に埋めるべき穴の多いニューヨーク以外の場所で、トゥルビスキーが自らに高値を付ける可能性はある。

ベン・ロスリスバーガーが引退したピッツバーグ・スティーラーズには、費やせる資金もクオーターバックの需要もある。ただし、そこにはトゥルビスキーがどれだけメイソン・ルドルフのアップグレードになれるかという問題もある。

トゥルビスキーはスティーラーズについて「伝統のあるフランチャイズだと思う。ブラック・アンド・ゴールド、そしてマイク・トムリンコーチ。ベン・ロスリスバーガーがチームを背負う。とにかく、ブラック・アンド・ゴールドはひたすら伝統のカラー。NFLの素晴らしい歴史的なチームだ」と話した。

フリーエージェンシー期間に先立ってトゥルビスキーがメディア上で人気を果たしていることは驚きだ。シカゴ時代の終わりに、トゥルビスキーには正確性がなく、途方に暮れたような状態だった。しかし、27歳のトゥルビスキーはオープンマーケットに出る優秀なクオーターバックが多くないという状況から恩恵を受けている。トゥルビスキーが復帰し、元全体2位指名選手らしき姿に戻ったと見なされるのに、1チームを通過するだけでよかった。少なくともニューヨークには、トゥルビスキーと共に働いた経験のあるコーチがいる。

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