スティーラーズとレイブンズで7季プレーした元プロボウラーのOTビラヌエバが引退へ
2022年03月10日(木) 11:10働き者のベテランが引退を表明した。
NFLで7シーズンにわたってプレーしてきたオフェンシブタックル(OT)のアレハンドロ・ビラヌエバが引退を決断したと、ボルティモア・レイブンズが現地9日(水)に発表した。チームはビラヌエバを故障者リザーブ(IR)/引退者リストに置いている。
ビラヌエバは最後のシーズン以外をすべてピッツバーグ・スティーラーズで過ごし、レフトタックル(LT)としてクオーターバック(QB)のベン・ロスリスバーガーやメイソン・ルドルフ、デブリン・ホッジスを守るのに貢献した。2015年から2021年までレギュラーシーズンの全試合に出場し、2016年から先発選手として認められるようになってからはNFLでの最終シーズンまで全試合で先発出場を果たしている。
ビラヌエバは陸軍士官学校でカレッジフットボールをプレーし、その間にはタイトエンド(TE)からディフェンシブエンド(DE)に転身した後、オフェンシブタックルになっている。2010年のドラフトでは指名されず、陸軍に入隊して特殊部隊の一員となった。2014年に再度NFLに挑戦したビラヌエバはディフェンシブエンドとして入団が叶う。2014年8月末にスティーラーズと契約した際にオフェンシブタックルに戻り、翌シーズンにレギュラーシーズン初出場を果たした。
スティーラーズで2度プロボウラーになっているビラヌエバは、2020年シーズン終了後にピッツバーグを離れ、OTオーランド・ブラウンをカンザスシティ・チーフスにトレードしたことによりタックルを必要としていたライバルのレイブンズと契約する。2021年シーズンにビラヌエバはライトタックルとしてプレーし始めたものの、わずか1試合でシーズン終了となったOTロニー・スタンリーに代わってレフトタックルを務めることになった。その後の16試合でも先発したビラヌエバは最終的にレイブンズで17試合に先発している。
それがビラヌエバにとってNFLでの最後のシーズンとなった。ピッツバーグではファンに愛され、ボルティモアでは有能な選手として活躍したビラヌエバは、質の高いキャリアを積んだことにより胸を張って引退の時を迎えることだろう。
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