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ライオンズがDEフラワーズを放出、キャップスペースから約12億円を削減

2022年03月11日(金) 09:55


トレイ・フラワーズ【Aaron Doster via AP】

3シーズンを経て、デトロイト・ライオンズはアウトサイドラインバッカー(OLB)トレイ・フラワーズと袂を分かつことになった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地10日(木)に今回の決定を知る関係者の話を元に伝えたところによると、ライオンズは来週に新リーグイヤーが始まったときにフラワーズを放出する予定だという。リーグイヤーは16日(水)東部時間16時に始まる。

第一報を伝えたのは『Detroit Free Press(デトロイト・フリー・プレス)』のデイブ・バーケットだ。

ライオンズは木曜日にラインバッカー(LB)ラショド・ベリーおよびセンター(C)ライアン・マッカラムと再契約したことも発表している。

ライオンズは2019年に旧体制のもとで、もともとニューイングランド・ペイトリオッツにいたフラワーズと5年9,000万ドル(約104億5,000万円)の契約を結んだ。容赦ないパスラッシャーであるフラワーズは、ペイトリオッツのスキームを可能な限り取り入れようと計画していた当時のジェネラルマネジャー(GM)ボブ・クインとヘッドコーチ(HC)マット・パトリシアにとって宝物のような存在だった。

大金のためにフォックスボローを去る選手によくあることだが、フラワーズの場合もうまくはいかなかった。フラワーズは3シーズンで29試合に出場し、サック10.5回とクオーターバック(QB)ヒット27回を記録。ライオンズはその成績に対して5,437万5,000ドル(約63億2,000万円)を支払った。フラワーズは2021年に7試合しか出場しておらず、サック1.5回とタックル24回をマークしている。

ライオンズはフラワーズをカットすることで、デッドマネーが1,285万3,000ドル(約14億9,000万円)となり、サラリーキャップ上では1,038万6,000ドル(約12億1,000万円)を節約できる。チームのエッジラッシャーは手薄となっているものの、フラワーズの生産性は2,300万ドル(約26億7,000万円)分のサラリーキャップを占めるのに見合わなかった。

もしフラワーズが安価な1年契約でペイトリオッツに戻ってすぐに調子を取り戻したとしたら、それは驚くべきことだろうか。いや、そうは言えないだろう。

【RA】