タイタンズがGサフォルドを放出して11億円以上のキャップスペースを確保
2022年03月11日(金) 11:46各チームがガード(G)ロジャー・サフォルドの力を借りられるようになった。
テネシー・タイタンズがプロボウルに選出された経歴を持つサフォルドをリリースしたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ジアルディが現地10日(木)に伝えている。この動きにより、タイタンズは1,000万ドル(約11億6,000万円)以上のキャップスペースを確保できるだけではなく、400万ドル以下(約4億7,000万円)ではあるものの事実上、キャップを下回ることになった。チームは後に今回の放出について公式に発表している。
セントルイス・ラムズ時代に頭角を現し、ラムズがロサンゼルスへ拠点を戻して見込みのあるチームに変わろうとしたときに重要な役割を担っていたサフォルドは、キャリアの大半で質の高さを維持してきた。ロサンゼルス・ラムズ在籍時に重要な戦力――オフェンシブタックル(OT)アンドリュー・ウィットワース――を仲間に迎えたサフォルドは、ベテランのウィットワースと組んでNFL最高レベルのコンビを形成していた。
その活躍により、サフォルドは2019年にタイタンズと4年4,400万ドル(約51億2,000万円)の契約を結び、高額な報酬を手にしている。タイタンズにやってきたとき、サフォルドはすでに30歳を超えていたにもかかわらず、ラムズにいた当時の『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』のグレードと同等かそれを上回る活躍を見せて信頼できるプレーを維持していた。2021年にはケガによる影響が成績に表れ始めたが、肩の違和感と戦いながらもレギュラーシーズンの15試合とポストシーズンの1試合に出場したことは称賛に値すると言えよう。
アウトサイドラインバッカー(OLB)ハロルド・ランドリーと大型契約を結び、今オフシーズンでさらなるキャップスペースが必要なタイタンズにとって、サフォルドの放出はやむを得ないものだった。33歳のサフォルドが複数年契約を手に入れる可能性は低いとはいえ、まだ効果的に仕事を遂行する能力があることは証明されている。ラインマンを求めているチームは常にあるため、新たなチーム探しに苦労することはないはずだ。
タイタンズのオフェンシブラインから離れるのはサフォルドだけではない。NFLネットワークのマイク・ガラフォロによると、タイタンズはオフェンシブタックル(OT)ケンドール・ラムもカットしたという。ラムは昨シーズンに出場した12試合のうち、1試合しか先発出場していない。1年前に結んだ2年契約により、2022年は330万ドル(約3億8,000万円)を受け取ることになっていた。
ラムとランニングバック(RB)ダリントン・エバンスの放出を正式に発表したタイタンズは、ロングスナッパー(LS)モーガン・コックスと1年の契約延長で合意したことも認めている。
【RA】