QBウィルソンの加入に期待感を抱くブロンコスWRサットン
2022年03月11日(金) 16:24デンバーへ向かおうとしているクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンは、マイルハイシティの憧れと期待感を一身に受けようとしている。
デンバー・ブロンコスが誇る才能に溢れたレシーバー陣はウィルソンの到着を前にして満面の笑みを浮かべているところだ。プロボウルに選出されたこともあるワイドレシーバー(WR)コートランド・サットンがそれを認めている。
現地10日(木)に『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』に出演したサットンは、ブロンコスがシアトル・シーホークスとのトレードでウィルソンを獲得したことについて「みんなめちゃくちゃ興奮しているよ。ルーム、オフェンス、チームにはいろんな人が入ってきて貢献してくれていて、その一歩一歩が評価されてきた。でも、ラスが入ってきて、彼が経験してきた成功や持っている知識がもたらされるのは、俺たち若い選手、若い才能が望んでいたことだ。彼がうちにきてそういう存在になって、すでに持っているものを発揮してほしい。楽しみだ」と語っている。
サットンが1,000ヤード以上を記録してプロボウルに選出された2019年、ブロンコスの先発QBはジョー・フラッコ、ドリュー・ロック、ブランドン・アレンの間でころころと変わっていた。このことからも、サットンが9回のプロボウル選出とスーパーボウル優勝を経験しているウィルソンを迎えることにどれほど興奮しているか、簡単に理解できるだろう。
公式のトレードはリーグイヤーが始まる3月16日(水)になるまで行われないが、仲間のWRであるジェリー・ジューディやティム・パトリック、K.J.ハムラーとすでにコミュニケーションをとっているサットンは、オフシーズンのワークアウトに向けて団結していこうという事前の打ち合わせもしているようだ。
サットンは「チーム全体のテンポを決めるものだ。誰もが自分の置かれている状況や、目指している方向性を理解している。間違いなくエキサイティングだ」とコメントしている。
レシーバー陣がウィルソンとのプレーを心待ちにしているのは当然ではあるが、新たなクオーターバックについて理解を深めてあらかじめ団結しておくことも重要だ。
「真新しいクオーターバック、真新しいオフェンス、これからのレップスすべてがとても重要になってくる」とサットンは強調している。
ブロンコスがプレーオフ進出やAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区の優勝候補になることを目指す中で、クオーターバックの存在が欠けていると多くの人が感じていた。ブロンコスは第50回スーパーボウルで優勝してから6シーズンの間、一度もプレーオフに進出していない。しかし、サットンはまだ何も達成していないことを強調している。彼らはこれから仕事に取り組んでいく必要があるのだ。
ブロンコスがAFC西地区に位置していることを考えると、そのアプローチの重要性が際立ってくる。AFC西地区には他に、磐石なカンザスシティ・チーフス、2021年シーズンにプレーオフ進出を果たしたラスベガス・レイダース、エリートパスラッシャーであるアウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックを獲得したロサンゼルス・チャージャーズがいる。
興奮が高まっているのは事実だが、まだ何も成し遂げていないのだ。
サットンは「自分たちがやるべき、そして望む方法で(AFC)西地区に対処できていない」と話しており、「ラスを獲得することで間違いなく、自分たちの望むところまでいけるだろう。そこに向かって仕事をまとめるのは俺たちの役目だ。理論上では、すべていい話のように聞こえる。でも、西地区で一番だと言えるような位置につけるかどうかは、今からシーズンの初めまでずっと、自分たちにかかっている。ラスを獲得したからといって、何かを与えられたわけじゃない。一丸となって次のレベルに進み、可能性を最大限に高められるかどうかは、俺たち全員にかかっている」と続けた。
【RA】