スミス兄弟が別離、パッカーズがOLBプレストンと4年契約に合意もOLBザダリアスは放出
2022年03月15日(火) 09:57グリーンベイ・パッカーズがスミス兄弟を引き離している。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地14日(月)に伝えたところによると、アウトサイドラインバッカー(OLB)プレストン・スミスが契約を延長してチームにとどまる一方で、OLBザダリアス・スミスは放出されるという。
パッカーズがプレストンと4年5,250万ドル(約62億1,000万円)の契約延長に合意したと、状況を知る情報筋が明かしている。
29歳のパスラッシャーは契約最終年を迎えようとしていた。ラポポートによれば、新契約によってプレストンは5年間で6,500万ドル(約76億9,000万円)以上を稼ぐと見込まれており、7,100万ドル(約84億円)を稼ぐチャンスもあるという。プレストンは1年目に1,400万ドル(約16億6,000万円)を受け取る予定だ。
2020年に精彩を欠くシーズンを送っていたプレストンは2021年に調子を取り戻し、シーズンを通してサック9回、タックル38回、フォースドファンブル2回を記録している。
今回の契約延長は、新リーグイヤーの開始を前にサラリーキャップを下回れるようにパッカーズが努力してきた結果だ。クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが結んだ新契約は、その莫大なキャップナンバーを引き下げる形となっている。それと同様に、プレストンの契約延長もパッカーズが大きなキャップナンバーを将来に先送りすることを可能にするだろう。
一方、ザダリアスの2,670万ドル(約31億6,000万円)というサラリーキャップヒットは手に負えないものだった。同じ29歳のパスラッシャーはポストシーズンに復帰する前にレギュラーシーズンの1試合に出場。完全に健康な状態でフリーエージェント(FA)になろうとしている。
NFLネットワークのトム・ペリセロは、ザダリアスには今季に支払われる予定額でチームにとどまるという選択肢もあったが、最終的に両者は決別することが最善であると判断したとつけ加えた。ザダリアスのカットは、彼と契約するときに代わりにドラフト指名権を手放す必要がなくなることを意味しており、これはいくつかのチーム(例えば、ザダリアスが以前に所属していたボルティモア・レイブンズなど)にとっては注目に値するだろう。実際に、レイブンズはフリーエージェントになったザダリアスを求めているチームの1つであるとペリセロは報じている。
パッカーズは水曜日に新リーグイヤーが始まるまでにサラリーキャップの上限を下回らなければならない。これにはプレストンの契約延長とザダリアスの放出が不可欠だったと言えよう。
ペリセロによると、パッカーズはオフェンシブタックル(OT)ビリー・ターナーも放出するとのこと。チームは後に、2人の放出を正式に発表している。
【RA】