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ブラウンズが元プロボウラーのWRジャービス・ランドリーをリリース

2022年03月15日(火) 11:08


クリーブランド・ブラウンズのジャービス・ランドリー【AP Photo/Ed Zurga】

ワイドレシーバー(WR)ジャービス・ランドリーはフランチャイズの文化を変えるためにクリーブランドにやってきた。そのミッションを完了したランドリーだが、すべてのヒーローが同じ結末を迎えるわけではない。

クリーブランド・ブラウンズが現地14日(月)にランドリーをリリースした。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートがこのニュースを伝えた後、チームもこの動きを発表している。

契約再構築でチームと合意に至らなかったランドリーには、トレードを追求する許可が与えられていた。新リーグイヤー開始前にリリースされたランドリーは、自らの意思で次の行先を決めることができる。

ジェネラルマネジャー(GM)のアンドリュー・ベリーは「2018年に行ったジャービス・ランドリーのトレードは、われわれの組織にとって重要な動きだった」と振り返った。

「ジャービスのフィールド上での生産性と燃えるような闘争心自体も素晴らしいが、彼のリーダーシップやチームを導く姿勢がわれわれのカルチャーに影響を与えたし、彼のリリース後もそれは一定の形で続いていくだろう。こういった決断は困難だが、ジャービスの幸運を祈っており、彼がいつか名高いブラウンズの同窓として戻ってくる日を楽しみにしている」

「すべてにありがとう、@God_Son80」

ランドリーは2018年にトレードでブラウンズに加入し、急速なチーム再建の中で元GMジョン・ドーシーが行った采配の中心的な存在になっていった。チームのためにプレーする前からランドリーはクリーブランドの中心となっており、トレーニングキャンプ中にフランチャイズのより大きな目標を達成するための努力と献身に関する熱いスピーチの模様は『NBO Sports(NBOスポーツ)』と『NFL Films(NFLフィルムス)』が記録に残している。

ランドリーは自ら説いたことを実践し、ブラウンズでの最初のシーズンにキャッチ81回、976ヤード、タッチダウン4回をマーク。前年度に0勝16敗だったブラウンズは、2018年に2人のヘッドコーチの下でプレーしながらも7勝8敗1分を記録した。

その翌シーズンにはさらに調子を上げ、キャッチ82回、1,174ヤード、タッチダウン6回を記録したランドリー。これらはシーズン後の手術が必要になるほどの腰のケガを抱えながら挙げた数字だった。クリーブランドでのランドリーを特徴づけるのが、チームをリードすべくケガを抱えながらも戦い続けた姿勢だ。(仮にあったとして)ランドリーが身体的な制限について言及する姿はほとんどなかったはずだ。2019年にはプロボウルで『NFL.com』にケガの問題について語るまで、そういった話題に一切触れなかった。

ランドリーはクリーブランド残留の希望を口にしながらも、ビジネスとしての現実も承知しており、『Twitter(ツイッター)』に投稿したコメントでは常にブランズ側に決断を委ねていた。

今回のリリースは以前から予測されていたことであり、土曜日にブラウンズとダラス・カウボーイズがWRアマリ・クーパー(および2,000万ドルのキャップナンバー)をブラウンズに送るトレードに合意したとのニュースが報じられたときに、ほぼランドリーの運命は決まっていたようなものだ。

ランドリーの市場価値は2022年に受け取る予定だったおよそ1,600万ドルを下回ると予測される。ラポポートとNFLネットワークのマイク・ガラフォロによれば、すでにバッファロー・ビルズ、カンザスシティ・チーフス、グリーンべイ・パッカーズが関心を示しているという。29歳のランドリーは今もパスゲームにおける高い信頼性を誇っている。ランドリーは2020年にブラウンズがポストシーズン進出を果たす上で重要な役割を果たし、チームは1994年以来のプレーオフでの白星を挙げた。ランドリーなら他の場所でも同じようなインパクトを与えることが可能だろう。

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