ミネソタ・バイキングスの新体制は前の幹部が去った時の状態をそのまま引き継ぎ、クオーターバック（QB）カーク・カズンズとの関係を維持することにした。

バイキングスの新ジェネラルマネジャー（GM）であるクウェシ・アドフォ・メンサはカズンズと1年3,500万ドル（41億3,600万円）の延長契約を結ぶと発表し、フランチャイズが一山越えるためにカズンズは欠かせないと語った。

アドフォ・メンサGMは声明の中で次のように述べている。

「カークは私がバイキングスに入った時に最初に電話した選手の一人で、彼がこの組織と勝利をどれほど大切にしているかはすぐに分かった。ハイレベルなクオーターバックのプレーはチャンピオンチームを作るための必須条件であり、われわれはカークがその道を歩み続けると確信している」

2022年には4,500万ドル（約53億1,800万円）のキャップヒットが予定されており、バイキングスの選択肢は、新しいリーグイヤーの前にカズンズとの契約を延長するか、トレードするかのどちらかだった。チームは前者を選び、今年の報酬を4,000万ドル（約47億2,700万円）に上げ、来年3月までに5,500万ドル（約65億円）を支払う予定だと『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが伝えている。契約の最後の2年間にボイドイヤー（無効年）を追加したことでチームは毎年のサラリーキャップヒットも軽減することができた。

カズンズにしてみても、また一年、給与が保証されたシーズンをバイキングスで過ごすことができ、さらにノートレード条項も盛り込むことができた。次のオフシーズンを迎えた時にバイキングスが前に進む準備ができている場合、カズンズはこれを有効に使うことができるかもしれない。

ひとまず、バイキングスは新ヘッドコーチ（HC）ケビン・オコンネルが前任者よりも一貫して爆発的なオフェンスを引き出せるかどうかが注目される。

カズンズは現地13日（日）に「ケビンのもとでプレーする機会に恵まれたことをうれしく思っているし、チームの方向性についてもこれ以上ないほど興奮している」と声明の中でコメントした。「来月にTCOパフォーマンスセンターに戻ったらすぐに、バイキングスファンにチャンピオンシップをもたらすという共通の目標に向かって練習を始めたいと思っている」

カズンズが司令塔を務めた4シーズンでバイキングスはプレーオフで1勝しかしておらず、過去2年はポストシーズンを逃している。昨シーズンはディフェンスが問題の核心にあり、今週から始まるフリーエージェント（FA）でオフェンスラインとディフェンスライン、そしてバックエンドをアップグレードしなければならない。

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