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ジャイアンツがQBジョーンズのバックアップとして元テキサンズQBテイラーを獲得か

2022年03月16日(水) 14:49


ヒューストン・テキサンズのタイロッド・テイラー【AP Photo/Justin Rex】

タイロッド・テイラーはまた別の若いクオーターバック(QB)のバックアップに向かっている。

ベテランQBのテイラーがニューヨーク・ジャイアンツとの2年契約にサインする見込みだと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地3月15日(火)に報じた。ラポポートによると、契約額は1,100万ドル(約13億0,068万円)で、インセンティブにより総額1700万ドル(約20億0,994万円)まで増額されるという。

テイラーは過去4シーズンに3つのチームで先発とバックアップを行き来し、2018年、2020年、2021年は先発クオーターバック(QB)としてスタートしたが、さまざまな事情でバックアップに追いやられている。ブラウンズでは脳しんとうを喫して試合からの退場を強いられ、その後はベイカー・メイフィールドがそのポジションを埋めることになった。チャージャーズにはフィリップ・リバースのバックアップとして在籍し、2020年には先発を務めたが、それもわずか1試合だけだった。試合前にトレーナーが打った注射が原因でテイラーの肺に穴が開くというアクシデントがあったのを受け、代わりに出場機会が与えられたジャスティン・ハーバートが自分の方が優れた選択肢であることを証明してしまったのだ。そしてテキサンズでは、敗北が決定したシーズンの残りを新人デイビス・ミルズのテストに使うことをデビッド・カリー前ヘッドコーチ(HC)が決断している。

テイラーは将来のためにも極めて重要な新シーズンに入ろうとしているダニエル・ジョーンズのバックアップとしてジャイアンツに加入する。2021年のジョーンズは常に難しい状況にあり、ワイドレシーバー(WR)のカダリウス・トニー、スターリング・シェパード、ケニー・ゴラデイの負傷による欠場によって悪化した機能不全の攻撃陣を指揮する使命を負っていた。ジョーンズは今、新ヘッドコーチ(HC)のブライアン・ダボールの下での最初のシーズンを迎えようとしており、チーム幹部に認められる十分なパフォーマンスを発揮できなかった場合、これがジャイアンツでの最後のシーズンになる可能性がある。また、2019年のベンチ入り以降、キャリアでフルシーズンを戦ったことのないジョーンズが再び負傷で戦線離脱することになれば、クオーターバックの職務を十分に果たすために必要な経験のあるテイラーがそのポジションに就くことになる。

テイラーはビルズ時代からフルシーズンにわたって安定した先発出場がなく、2018年にブラウンズにトレードされることになった。同じシーズンにメイフィールドが先発となるまでのブラウンズではわずか3試合の先発にとどまり、翌オフシーズンにはチャージャーズに移籍している。

テイラーが呼ばれれば、ジョーンズの代役を務める準備は万全だろう。どちらかというと、この契約はジャイアンツの新体制での1つの顕著な変化を示している。それは、ダボールHCにとっては、ジョーンズが試合に出場できない場合、その状況に頭を悩ませたり、低レベルのバックアップを起用したりすることは受け入れられないということだ。

【AK】