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ブラウンズQBメイフィールドが声明を発表、「次に何が起こるか見当もつかない」

2022年03月16日(水) 17:47


クリーブランド・ブラウンズのベイカー・メイフィールド【AP Photo/Ron Schwane】

ヒューストン・テキサンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンがトレードの可能性について話し合うためにクリーブランド・ブラウンズと面談するとの報道がある中、ブラウンズのQBベイカー・メイフィールドが現地15日(火)に『Twitter(ツイッター)』上で声明を出し、フランチャイズとの不確かな状況に言及した。

メイフィールドはクリーブランドの町に感謝し、こう記している。「次に何が起こるのか、俺には見当もつかない。このプロセスの最中に沈黙を保ってきた理由はそれだ」

声明の全文は次のようなものだ。

「クリーブランドのみんなへ、

ドラフトで俺の名前が呼ばれ、クリーブランドに行くことが決まってからのこの4年間は、人生の大きな変化に他ならなかった。このメッセージに隠された意味なんてない。これは正真正銘、家族と俺を受け入れてくれたクリーブランドの町への感謝だ。この間に多くのアップダウンを経験しながら成長し、俺たちは多くの思い出を作り、共有してきた。次に何が起こるのか、オレには見当もつかない。このプロセスの最中に沈黙を保ってきた理由はそれだ。俺には自分にできる範囲のものしかコントロールできない。それは神の計画を信じるということだ。

俺はフランチャイズのために持てる全てをささげてきた。あらゆるステージ、あらゆるレベルでずっとそうし続けてきた。次のスナップをどこで受けることになろうと、それは変わらないだろう。何が起きたとしても・・俺はただ、俺という人間、そしてこの町の勤勉な人々と寄り添うメンタリティを心から受け入れてくれたファンのみんなにありがとうと言いたいんだ。

クリーブランドはいつまでも、エミリーと俺の物語の一部に含まれる。そして、俺たちはそれが与えた影響と、俺たちの人生に持ち続ける影響への感謝を忘れない。

敬具

ベイカー・レーガン・メイフィールド」

メイフィールドはフィールド上での苦戦に肩のケガも相まって、波乱のシーズンを過ごした。

ブラウンズが8勝9敗に終わった最終戦を欠場した後、元全体1位指名のQBは肩の手術を受けている。だが、2021年は苦難の多いシーズンだったものの、2022年のプランにメイフィールドは含まれていると報じられていた。

その計画は変わりつつあるのかもしれない。

2021年1月にテキサンズからのトレードを要求したワトソンは、15日(火)にブラウンズと面談の予定だと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは伝えている。

11日(金)、テキサス州ハリス郡の大陪審はマッサージセラピーのセッション中に性的不品行を働いたとするワトソンへの訴えについて、十分な証拠がないため不起訴とした。ワトソンはこれ以外に22件の民事訴訟を起こされており、引き続きNFLの調査対象となっているため、リーグの個人行動規範に基づいて懲罰を受ける可能性があるが、金曜日のニュースによって元プロボウラーにはトレード交渉を始めるためのドアが開かれた。

2018年のドラフトでブラウンズ入りしたメイフィールドは鮮烈なデビューを飾り、当時のNFLルーキー記録となる27回のタッチダウンをマークした。だが、4シーズンを経ていまだにそれが彼のキャリアハイとなっている。2019年のブラウンズは大きな期待の下で崩れてしまった。2020年になると、メイフィールドとブラウンズは勝ち越しを決め、プレーオフに進んだが、2021年は再び高い希望が重くのしかかった。

メイフィールドの2021年シーズンはパスコンプリート率がわずか60%、3,010ヤードを投げてタッチダウン17回、インターセプト13回だった。

まだ何も確定はしておらず、前述したように計画は変わるものだが、メイフィールドの言葉を見ると、まるでクリーブランドの結論を暗示しているようにも受け取れる。

ブラウンズでのメイフィールドの時代は終わったのか、それとももう一山を乗り越えることになるのかは時間が教えてくれるだろう。

【M】