QBブレイディは「全てを手に入れるために万全を期している」とバッカニアーズQBコーチ
2022年03月17日(木) 00:05“引退”していた40日の間も、トム・ブレイディの考えはフットボールから遠く離れてはいなかった。そのため、タンパベイ・バッカニアーズでの復帰を発表するやいなや、彼はコーチ陣に改善リストを提出したという。
まるでブレイディはずっとプレーするつもりだったかのようだとバッカニアーズのクオーターバック(QB)コーチ、クライド・クリステンセンは『The Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』のリック・ストラウドに語っている。
「われわれがラムズに敗れた翌朝のような感じだったよ」とクリステンセンは言う。「彼はリストを持っていた。そして、“ここに僕たちが良くなる方法がある”と言ったんだ。復帰を発表してから12時間ほどたったあたりだったと思う」
「最初に彼が言ったのは、あんな形で去るのは嫌だということだった。彼は来年こそ優勝するために、できることを全て確実にやり尽くしたいと思っている」
ブレイディが引退を発表した当初、クリステンセンはそれがシーズン終了と非常に近いタイミングだったことに驚いたという。そして、TB12に復帰を促した転機があったのかどうかは知らないと付け加えた。
「正直な話、私には分からない」とクリステンセンは述べた。「フットボールをしていない自分を思い描けなかったのではないかな。彼はフットボール選手だ。今もトップレベルでプレーできるフットボール選手だというのが問題なんだ。それが肝心だ」
ブレイディの復帰がNFLの交渉の窓口が開かれる前日に発表されたというのは計算されている。G.O.A.T.を使うことでバッカニアーズはフリーエージェントとなる重要選手を引き留め、他から誘い入れることができる。ブレイディがいるから、センター(C)ライアン・ジェンセンは3年間の契約に同意し、戻ってくることを決めた。チームはさらにコーナーバック(CB)のカールトン・デービス、ガード(G)アーロン・スティニーの引き留めにも成功し、ニューイングランド・ペイトリオッツのGシャック・メイソンのトレードを成立させて、フリーエージェントのベテランワイドレシーバー(WR)ラッセル・ゲージから契約合意を取り付けた。
2018年にブルース・エリアンスがヘッドコーチ(HC)となってからバッカニアーズのQBコーチを務めているクリステンセンは、昨シーズンもパスでNFLをリードした44歳のブレイディが戻ってくることが決まった今、焦点はロースターの他の部分の穴を埋めることだと述べた。
「彼は再び抜群のプレーを見せるだろうから、多くは周りのキャスト次第だ」と彼はブレイディについて述べた。「まだ多くの穴がある。その大きな穴を埋めなくてはならない。レシーバーを1人か2人見つけなくては。クリス・ゴッドウィンとアントニオ・ブラウンが(ケガで)いなくなったとき、われわれは同じ状態ではなかった。多くは周囲のキャストと、これから行われる変更に懸かっていると思う。ボールをもっとうまく走らせることがわれわれに必要なのは誰でも知っている」
「オフェンス面で修正の必要な部分がある。ランゲームの修正が必要だ。それが第1の課題だ。全てにおいて優先される。もっとランを使い、ランを強調し、ラインマンを確保し、バックを確保する」
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