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パッカーズがWRアダムスをレイダースにトレード、5年167億円の新契約締結へ

2022年03月18日(金) 10:20

グリーンベイ・パッカーズのデイバント・アダムス【AP Photo/Aaron Gash】

ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスはフランチャイズタグの下でグリーンベイ・パッカーズのためにプレーする意向はないと明かしていた。そして、その言葉の通りになった。

ラスベガス・レイダースが2022年ドラフトの1巡目および2巡目指名権と引き換えにアダムスを獲得し、スーパースターのレシーバーに5年1億4,125万ドル(約167億6,920万円)の新契約を与えると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じた。アダムスは年平均額で2,825万ドル(約33億5,291万円)を受け取り、NFL史上最高額が支払われるワイドレシーバーになるとラポポートはつけ加えている。

グリーンベイに送られるのは4月に実施されるNFLドラフトにおける全体22位と全体53位指名権だ。

今回の契約についてはここ数日で密かに進められており、それぞれのチームが詳細を詰めるとともに、アダムスの契約延長について取り組まれていた。問題が生じない限り契約は完了する見込みだとラポポートは述べた。

先日にパッカーズと再契約したクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースと長い間組んできたアダムス。ラポポートによれば、MVPに2度選ばれているロジャースは自身の契約交渉中、“道のりがあまりにも遠い”ため、アダムスが“もうパッカーズではプレーしない”ことを把握していたという。

アダムスは契約交渉に不満を抱えながらも、昨夏から大部分では沈黙を保ち続けていたとペリセロは指摘した。

パッカーズとロジャースのセンセーショナルな時代から離脱するアダムスだが、一方では大学時代のQBだったデレック・カーと合流することになる。2人はフレズノ州立大学出身だ。アダムスは最近、“彼の新しいQBのすぐ隣に”自宅を購入したとラポポートは報じている。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、ブルドッグスで過ごした2シーズンで、アダムスはキャッチ数、レシービングヤード、レシービングタッチダウンのそれぞれでフットボールボウルサブディビジョン(FBS)のトップに立ち、カーもパスヤードとタッチダウンパスでFBSをリードしていたという。

正当なナンバー1レシーバーを求めていたカーには今、アダムスとタイトエンド(TE)ダレン・ウォーラー、WRハンター・レンフロウがいる。

パッカーズでの8シーズンで、アダムスはプロボウルに4度、オールプロに2度選出された。フットボール界のトップレシーバーとして台頭したアダムスは、2021年にキャリアハイの1,553ヤードと、これもキャリアハイのキャッチ123回、そしてタッチダウン11回という数字を残している。タッチダウン数を2ケタに乗せたのは2度目のことで、1,000ヤード越えは3度目、キャッチ100回以上は3度目にあたる。

“タイトルタウン”で過ごした年月の大部分で、アダムス(とロジャース)がWR陣に加勢を必要としていることが指摘されてきた。アダムスが去った今、パッカーズのトップ2レシーバーはアレン・ラザードとランドール・コブとなっている。

レイダースについては、パスラッシャーのチャンドラー・ジョーンズと契約したのに続き、さらなる大型契約を成功させている形だ。

ファビュラスなラスベガスにようこそ。デイバント・アダムス。

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