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ブラウンズがQBワトソンのトレードを断念、メイフィールドを将来のQBとして見据える

2022年03月18日(金) 11:08


クリーブランド・ブラウンズ【NFL】

クリーブランド・ブラウンズはクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンとのトレードを行わず、QBベイカー・メイフィールドとの和解を試みるようだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは現地3月17日(木)に、状況を知る関係者の話として、ブラウンズはワトソンとのトレードに向かっていないと報じた。

ニューオーリンズ・セインツ、アトランタ・ファルコンズ、カロライナ・パンサーズがワトソン獲得の争いに残っており、NFLネットワークのトム・ペリセロは、セインツが16日(水)の夜にオーナーのゲイル・ベンソンも同席の上でワトソンと2度目の交渉を行ったと伝えている。

ヒューストン・テキサンズのクオーターバック(QB)であるワトソンは、大陪審がマッサージセッション中の性的不品行の疑惑の不起訴を決めた一方で、まだ22の民事訴訟に直面している。ブラウンズはそのワトソンの潜在的なトレード先として交渉を行っていた。しかし、ワトソンは契約に含まれるノートレード条項によって、次のチームを選ぶことができる。そして、それはブラウンズではないだろう。

ワトソンとの交渉の後、ブラウンズはメイフィールドとの関係性の向上を図ることを決めた。NFLネットワークのマイク・ガラフォロによれば、ブラウンズはメイフィールドを先発QBだと考えており、チームがメイフィールドに代わる選手として探すのはワトソンのようなトップクラスのQBだけだとNFLスカウティングコンバインの場でメイフィールドの代理人に伝えたという。

一方、メイフィールドがブラウンズからのトレードを要求していることが、水曜日にペリセロによって報じられている。

元全体1位指名選手はブラウンズがワトソンと会ったのを受け、15日(火)に発表した声明で「次に何が起こるかわからない」と述べていた。メイフィールドはここ数日、移籍するにしろ残るにしろ何の準備もしていないとチームメイトに話したとガラフォロはつけ加えている。

ここ数日の報道では、ブラウンズとメイフィールドの間に修復しがたい溝があるとうわさされてきた。そして、ブラウンズがワトソンと交渉を持ったことは、メイフィールドがクオーターバックのポジションで長期的な選択肢ではないというブラウンズ内の考えを強調していた。

ブラウンズの幹部は、もし正式にワトソンを得ようとしたらどうなるかを承知していた。ワトソンとの交渉が失敗に終わった今、その代替案として少なくとも1年間はメイフィールドと良い関係を持たなければいけない。もしメイフィールドがその交渉を拒否した場合、ブラウンズはまた別の代替案を取る必要があるだろう。

ブラウンズで浮き沈みの激しいキャリアを歩んできたメイフィールドは、2022年に新人契約の最終年を迎え、1,885万8,000ドル(22億3,613万円)を受け取ることになっている。クオーターバックの立場からすれば、自分の後任を探し続けるチームで最後までプレーしたいだろうか。または、長期的に活躍する可能性がより高いクラブへの移籍を要求するだろうか。

メイフィールドがチームに残り、活躍するのであれば、ブラウンズはフランチャイズタグという形で2022年以降もメイフィールドに対して効力を発揮することができる。であれば、ブラウンズが違いを生み出すリーダーとして認めているわけではないクオーターバックと長期契約を結ぶ理由はないだろう。

ブラウンズは2018年の全体1位で指名することによってメイフィールドとのつき合いを始めたが、長期契約はまだ結んでいない。より良い相手を探そうとしたものの、2022年にメイフィールドが活躍すればそこで落ち着くのだろう。

ほとんどのドラマがそうであるように、ブラウンズでのあいまいな関係は、シーズンを通してチームのエピソードに関わってくるだろう。

【AK】