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ラムズがWRロビンソンと3年55億円の契約にサイン

2022年03月18日(金) 12:05

シカゴ・ベアーズのアレン・ロビンソン【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

ロサンゼルス・ラムズがスーパーボウルを制したオフェンスにまた1人、武器となる大物選手を加えた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが関係者の話を元に現地17日(木)に伝えたところによると、ラムズがワイドレシーバー(WR)アレン・ロビンソンと3,070万ドル(約36億4,472万円)の保証を含む3年4,650万ドル(約55億2,050万円)の契約を結んだという。ラムズは後にこのニュースを正式に発表した。

これにより、クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードの元にさらなる大物プレーメーカーが加わったことになる。

ラムズはすでに、昨シーズンに3冠を達成したクーパー・カップや、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂から回復途中にあるロバート・ウッズ、プロ歴3年目となるヴァン・ジェファーソンをWR陣に擁している。ウッズの回復に時間がかかった場合、ロビンソンを加えることでラムズのWR陣は強化されるはずだ。

昨シーズンにウッズがケガで欠場を余儀なくされたことを受けて、ラムズはオデル・ベッカムと契約したばかりだ。フリーエージェント(FA)となっており、第56回スーパーボウルでのACL断裂で2022年シーズンの大半を棒に振りそうになっている中、ベッカムがラムズに戻るかどうかという疑問は当然のように湧いてくる。たとえ来季にプレーできたとしても、だ。ペリセロは後に、ロビンソンとの契約にかかわらず、ベッカムとラムズの関係は続いていくと伝えている。

ベッカムの将来に関係なく、フィールドのどこにいても勝つことができ、スタッフォードに豊富な選択肢を提供できるロビンソン、カップ、ウッズのトリオは、相手ディフェンスにとって脅威となるだろう。

ロビンソンは長年、NFLで最も過小評価されているレシーバーの1人だ。2019年と2020年には2年連続で1,000ヤード以上を記録するなど、シカゴ・ベアーズのオフェンスを支えていた。ロビンソンはその間に70以上のレシーブヤードを21試合でマークし、全WRの中でトップに立っている。

ロビンソンはケガを抱えながらプレーしていた2021年シーズンに、QBのジャスティン・フィールズやアンディー・ダルトンとの信頼関係を築くのに苦労していた。その結果、昨シーズンは12試合に出場してキャッチ38回で410レシーブヤード、タッチダウン1回という記録――10試合以上出場したシーズンにおいて過去最低のスタッツ――にとどまっている。

健康なときは違いを生み出す存在として活躍できるロビンソンは、レッドゾーンでボックスから抜け出す能力がある。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ロビンソンは2018年以降にタイトなスペース(1ヤード未満の距離)でのパスでNFL最多140回のターゲットとなっており、そのうち51回のキャッチ(リーグで3番目に多い)を決めているという。

また、ロビンソンはこれまでにミッチェル・トゥルビスキー(35試合)やブレイク・ボートルス(33試合)、フィールズ(10試合)、ニック・フォールズ(8試合)、チェイス・ダニエル(5試合)、ダルトン(5試合)など、全6人の先発QBと共に5試合以上に出場した経験を持つ。いずれのQBもパサーレーティングが90以下であり、パス1回あたりの平均ヤードは7.0以下だ。

今度はスタッフォードのいるショーン・マクベイHC(ヘッドコーチ)率いる攻撃陣でプレーすることができるようになった。

ロビンソンは8月に29歳になるが、ラムズはロビンソンがスタッフォードや実力に富んだ選手と共にプレーする中で、若返ったかのように活躍することに賭けている。そのため、ロビンソンはいずれの週も活躍することになるだろう。

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