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コルツとの別れに“驚いた”とコマンダース新QBカーソン・ウェンツ

2022年03月18日(金) 13:49


ワシントン・コマンダースのカーソン・ウェンツ【AP Photo/Manuel Balce Ceneta】

もう一つのオフシーズン、そして新たなカーソン・ウェンツの入団記者会見。

今回の会見は、以前はワシントン・フットボールチームとして知られていたチームが新しいチーム名と新しいクオーターバック(QB)を掲げてワシントンで開催された。奇妙なことに、ウェンツは今回の会見でゴールドのジャケットを身に着けている。

注目を集めた金色のジャケット(殿堂入りのそれではない)は、バーガンディーのシャツと完璧にマッチしていた。クローゼットでそのジャケットを見たとき、ウェンツには何をすべきか分かっていたのかもしれない。

その数日前、またしてもウェンツは自分がトレードされようとしていることを知らなかったのだ。

ウェンツはコルツからコマンダースにトレードされるというニュースをどう受け止めたかについて「先週、バラード(コルツのジェネラルマネージャー/GMであるクリス・バラード)から電話があったんだ。インディアナポリスの自宅の裏庭にいたんだけど、とてもいい天気で、なるほど、変化が起きているんだなと思ったよ」と語っている。

「変化が起きている。移籍の時が来たんだ」

ウェンツはイーグルスでフランチャイズの将来を担う選手としてスタートし、最終的にはコルツに好条件で移籍。フランク・ライクという元イーグルスの攻撃コーディネーター(OC)の下でプレーし、良いポジションにいると思われたウェンツにとって、変化は当たり前になりつつある。2021年の大半、ウェンツはその好調な路線を維持したが、シーズン終盤の崩壊とプレーオフ進出の失敗により、コルツはクオーターバックを含むすべてを再評価することになった。

その再評価の結果に加え、コマンダースのヘッドコーチ(HC)、ロン・リベラがセンターの後ろでのより良い選択肢を目に見えて渇望した結果、ウェンツはワシントンへと導かれた。そして、 “なぜコルツを離れたのか”という問いに答えることを余儀なくされたのだ。

「本当に驚いたよ。新しい場所にいるときはいつでも、それがうまくいくようにと思うものだ。そのチームにいたいし、そのチーム、その組織、そのファンのためにできる限りのことをしたいし、事情が許せば、それが長い間うまくいってほしい。でも、そうじゃなかった。そして、神様は俺たちの計画を変更したんだ。ここにいる俺たちは、新しい計画に興奮している」とウェンツは話した。

この新しい計画には背番号11への復帰も含まれており、ウェンツは「快適で、しっくりくる」と語っている。また、新しいチームを学び、新しいチームメイトと信頼関係を築くことも含まれる。そして、おそらく最も重要なこととして、ウェンツには批判を無視し、必要なときには建設的に批判を受け入られると証明することが求められている。

ウェンツはたくさんあったというコルツ時代の批判についてこうコメントした。

「評判は評判だ。いくらか真実も含まれているだろう。しかし、すべての批判に対抗しようとすると、言うべきことがなくなってしまう。俺はただ自分自身であろうとしているよ」

コマンダースがウェンツを獲得した賢明さを証明するために、ウェンツはより成長する必要があるが、それはコマンダースが他に選択肢を持っていなかったことを認めることでもある。両者とも、新しい時代での成功を願っていることは同じだ。

「それぞれ別のレンズを通して人生を見てほしい。このビジネスには多くの需要がある。新しいことに足を踏み入れること、コマンダースの一員であること、新しい時代であること。この組織がどこに行きたいのか、明確なビジョンを与えてくれたんだ」ウェンツは、コマンダースへの加入に際してそうコメントした。

【AK】