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ブラウンズがQBワトソンのトレードに合意か、引き換えはドラフト1巡目指名権3つほか

2022年03月19日(土) 06:19


ヒューストン・テキサンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/Charles Rex Arbogast】

現地18日(金)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが、クリーブランド・ブラウンズがヒューストン・テキサンズとのトレードでクオーターバック(QB)デショーン・ワトソン獲得に合意したと報じた。

ワトソンは今週、アトランタ・ファルコンズ、ニューオーリンズ・セインツ、カロライナ・パンサーズとも面談しているが、ワトソンはクリーブランドに向かうため、ノートレード条項を放棄する決断を下したといい、ラポポートはテキサンズが1巡目の指名権3つと3巡目の指名権ひとつに加えて、下位指名権ひとつを受け取ることになるだろうとも付け加えている。

また、ラポポートによれば、ワトソンは満額保証の5年2億3,000万ドル(約274億0,600万円)で契約する見込みとのこと。

まだ正式確定はしていないものの、ワトソンのトレードに関しては前日の17日にブラウンズが取引の可能性から最初に排除されたチームだと報道されていた。さらに、パンサーズも候補から外れたと言われ、ファルコンズもしくはセインツの2チームに絞られたと見られていたのだ。

ペリセロはジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーとオーナーのジミー・ハスラムとの会話に加えて、ブラウンズのロースターの強さを理由に、ワトソンがクリーブランド行きを断念したと報じていた。

3月11日にはテキサス州ハリス郡の大陪審がマッサージセッション中の性的不品行の疑惑が持たれていたワトソンに関して、起訴するに十分な証拠がないと判断し、不起訴を決めたことから、ワトソンのトレードが急速に具体化している。ただ、まだ22の民事訴訟に直面しているほか、NFLの調査も受けているため、リーグの個人行動規範に基づく懲罰を受ける可能性もある。

数々の疑惑が持ち上がる前に、テキサンズに対してトレードを要求していたワトソンだが、2021年シーズンの全17試合はいずれもインアクティブとなった。

ワトソンは18日に『Instagram(インスタグラム)』に「クリーブランド、レッツゴー! いつでもいけるぜ!」と投稿しており、クリーブランド行きを明かしているようにも見える。

ワトソンはノートレード条項によってトレードの交渉を次の行き先に向かわせることも可能だ。

テキサンズが2017年ドラフト1巡目で指名して以降、ワトソンはプロボウル選出3回、2020年シーズンにはNFL全体のパスヤード(4,823)でトップに立った。

ワトソンの加入が見込まれるブラウンズは元ドラフト全体1位指名先取であるQBベイカー・メイフィールドをトレードすると見られている。メイフィールドは2018年に入団したブラウンズに対して17日にはトレードを要求していた。

ラポポートはメイフィールドがテキサンズに対するトレードパッケージの一部にはならない見込みだと伝えており、テキサンズではない別の取引に絡んでくるようだ。

ワトソンがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区に向かうことになった今、セインツ、ファルコンズ、パンサーズは現在のクオーターバックルームを再編成して評価することになるだろう。

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