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混沌とした1週間を経てブロンコスに加入したDEグレゴリー

2022年03月20日(日) 12:53


ダラス・カウボーイズのランディ・グレゴリー【AP Photo/Roger Steinman】

現地15日(火)はディフェンシブエンド(DE)ランディ・グレゴリー、デンバー・ブロンコス、そしてダラス・カウボーイズにとって、とてつもなく混沌とした1日となった。

それはブロンコスに加入したパスラッシャーが“クレイジーな1週間”と呼ぶのにふさわしいものだったと言える。

グレゴリーは正式に契約にサインして金曜日に初めてブロンコスの一員として紹介された。当初はカウボーイズとの再契約に合意していたものの、それから3日後に気が変わってAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区に向かっている。

急に考えを変えたことについては詳細を少しも説明しなかったが、そのクレイジーさを認めた上で、ブロンコスへの加入を待った甲斐があったと金曜日に語った。

チーム公式記録によると、グレゴリーは「本当にクレイジーな1週間だった」と話しており、こう続けたという。「細かい部分で知りたいことはたくさんあると思う。それは代理人のピーター(シャファー)が今のところ対応してくれている。でも、こうしてデンバー・ブロンコスと一緒にいることによって、この1週間が価値あるものになった。クレイジーだったよ――この48時間でさえ、取引を成立させようとしていたんだ。でも、待つだけの価値はあった。家族は喜んでいる。ブロンコスも喜んでくれていると思っている。俺は幸せだ。だから、将来を本当に楽しみにしている」

カウボーイズは火曜日にグレゴリーと5年契約に合意したと発表したが、その直後にグレゴリーは古巣を捨てて新天地のブロンコスと5年7,000万ドル(約83億4,491万円)の契約に合意している。

ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンにとっては、クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンを獲得するためのシアトル・シーホークスとのトレードに続く最新の大型取引となった。しかし、ペイトンGMはグレゴリーを逃がしたと思っていたと認めており、金曜日にこう明かしている。

「彼はカウボーイズに行くと思っていた。勝つこともあれば負けることもある。われわれは彼を失ったと思っていた。朝起きて、彼が戻ってくると分かるやいなや、とてもいい気分になった。フリーエージェントではこういうことが起こるだろう。今年はうちで起こった。実現したのだ。柔軟に対応していくだけだ。過剰反応してはいけないし、感情的になりすぎるのもよくない。彼が戻ってきたときは感動に包まれた。それは言える」

グレゴリーをはじめとし、今回のフリーエージェント(FA)でこのような事例が何度も起こっている。ランニングバック(RB)J.D.マキシックはバッファロー・ビルズと契約に合意していたにもかかわらず、その後に元々所属していたワシントン・コマンダースと再契約した。また、ボルティモア・レイブンズと契約の合意に至っていたラインバッカー(LB)ザダリアス・スミスも、その後に心変わりして再びフリーエージェントになっている。

【RA】