タイタンズが2023年ドラフト6巡目指名権と引き換えにラムズからWRウッズを獲得
2022年03月20日(日) 12:48テネシー・タイタンズが強力なワイドレシーバー(WR)コンビを形成するために新たな一手を打った。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロによると、タイタンズが2023年ドラフト6巡目指名権と引き換えに、ロサンゼルス・ラムズのWRロバート・ウッズを獲得したという。
ラムズがWRアレン・ロビンソンとの契約をきっかけに、ベテランワイドレシーバーを求めるようになっていた一方で、タイタンズはWRフリオ・ジョーンズを放出した後に2番手のターゲットとなる存在を探していた。そして、タイタンズはより優れたターゲットの1人を獲得している。
2021年にWRクーパー・カップが驚異的な活躍を見せるまでの4年間、ウッズはカップと役割を分担していた。29歳のウッズも11月にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂するまでは生産性の高いシーズン(キャッチ45回で556ヤード、タッチダウン4回)を送っている。今のところ、トレーニングキャンプ前には復帰する見込みであり、そうなれば期待の星であるA.J.ブラウンとコンビを組むことになるだろう。
タイタンズは1年前、ジョーンズをトレードで獲得して理想的な組み合わせを作れたと思っていた。しかしながら、ジョーンズはケガに悩まされ、明らかに生産性が落ちていた。一方、シーズン半ばで戦線離脱する前のウッズに同じことは言えない。ウッズは2018年から2020年にかけてわずか1試合しか欠場しておらず、それぞれのシーズンで少なくとも86回のキャッチを記録していた。確かな腕と正確なルートランニング能力、ブロッキング能力を兼ね備えるウッズは、このポジションで最も多才な選手の1人だったと言えよう。
それでは、なぜラムズはウッズをトレードしたのか。ラポポートはその要因として、ウッズの契約内容――今年は1,350万ドル(約16億0,938万円)が支払われる予定だった――と、彼がいない間にオフェンスが成長を遂げたことを挙げた。また、ラムズは同じくACLを断裂してリハビリに取り組んでいるWRオデル・ベッカムを呼び戻すことにまだ興味を持っている。このケガにより、ベッカムは来るシーズンの後半になるまで欠場を余儀なくされる可能性が高い。
多くのチームはタイタンズかラムズの新たなコンビになんとか適切に対処していくだろう。
【RA】