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カーディナルスでの未来に「まったく心配はない」とQBマレー

2022年03月25日(金) 12:58


アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー【AP Photo/Jed Jacobsohn】

良くも悪くも、クオーターバック(QB)カイラー・マレーのオフシーズンにはさまざまな出来事が起こっていた。ソーシャルメディア上の動きについてのうわさが駆け巡ったと思えば、長期契約を望んでいるとの声明をエージェントが発表して話題になった。過去数週間にわたって、マレーが公の場で話していないにもかかわらずアリゾナは騒然としていた。

その状況が現地24日(木)に変わった。2月初旬にソーシャルメディアの自身のアカウントからチーム関連の投稿をすべて削除してから初めて、マレーがマスコミの質問に応じたのだ。アリゾナ・カーディナルスのクオーターバックであるマレーは、これまでに集めてきた注目やチームとの未来について説明している。

「俺はアリゾナ・カーディナルスの一員だ」とマレーはチームのウェブサイトに語った。

「俺はただカーディナルスのために全力を尽くしてきたし、それを続けていく。カーディナルスのメンバーとしての未来のことは、まったく心配していない」

フットボールに集中するつもりだと語ったマレーは、新契約について問われた際に“そういうことはそれに対処する人に任せる”と応じた。カーディナルスのオーナーであるマイケル・ビッドウィルとヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーはマレーをチームの長期的な軸としていきたいという意向を表明している。新人契約の4年目を迎えている元全体1位選手のマレーは、チームが5年目オプションを有効にする見込みである中、およそ550万ドル(約6億7,001万円)を受け取ることになっているものの、大型の契約延長の方を求めているだろう。

マレーの騒々しいオフシーズンは、プロボウル開催後に『Instagram(インスタグラム)』アカウントからカーディナルスに関連する内容をすべて削除したことで、チームに不満を抱えている可能性がうわさされたことに始まっている。マレーは次のように話した。

「“Twitter”を見るたびに、皆は俺の名前について何を言ってるんだって感じだった。これは何なんだ? ソーシャルメディアみたいなものを見れば、未来について何でも言われている。だけど、正直言って、俺は自分の今の場所や、今の自分が立っている場所に満足しているし、いつも通りフットボールをメインにし続けている」

「俺の年代の人間なら、(投稿が)削除されることなんて慣れっこだろ。ただのそういうことさ。俺は1枚の画像以外、全部削除した。それはカーディナルスとか、そういうこととは関係ない」

2021年シーズンの初め、マレーはMVP候補だった。マレーはシーズン第7週までカーディナルスを無敗に導き、止めがたい攻撃陣の最前線で活躍している。足首の負傷がマレーとカーディナルスのスタートダッシュを止め、何とかワイルドカードラウンドに進出したものの、早い段階でプレーオフ戦線から離脱したことで、一度は有望に見えたシーズンに苦い終止符が打たれた。

まだ望み通りの長期契約は締結できていないものの、マレーは今回の発言でチームへの不満のうわさを鎮めるのを助けたのかもしれない。状況はマレーが新契約を締結するまで変わらないかもしれないが、カーディナルスのQBはアリゾナに対する感情をはっきりと示した。

「第二の故郷だ。俺は個人的に、ここに長くい続けてアリゾナの人たちに影響を与えたいと思っている」とマレーは話している。

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