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「楽しいシーズンになる」とWRヒル、マイアミでの新章に興奮

2022年03月25日(金) 16:24


タイリーク・ヒル【Perry Knotts via AP】

ワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルがマイアミ・ドルフィンズのメンバーとなった。

その事実がまだフットボール界に浸透しきっていない中、ヒルは現地24日(木)に初めてアクアブルーとオレンジに身を包んで登壇している。ヒルは目的地の選択について“何があろうと”常にマイアミだったと発言。そのマイアミをホームのように感じているヒルは、ドルフィンズはトップ争いにからむと信じている。

ドルフィンズが1巡目を含む指名権5つと引き換えに自分をサウスフロリダへと連れてきたトレードについて、ヒルは「ラムズが言ったみたいに“指名権なんてどうでもいい”。結局、指名権なんてどうでもいいのさ」と話した。

「テロン(アームステッド/OT)を獲得して、彼らは間違いなくクオーターバックの周りに正しいピースをそろえたがっている。なぜなら、クオーターバックがフィールドで一番重要なプレーヤーだからだ。俺、テロン、それに他にもいくつかのピースがもうここにいる。オーナーが勝つことを望んでいるって間違いなく言えるように、マクダニエルコーチ(マイク・マクダニエル/HC)やクリス・グリア(ジェネラルマネジャー)も皆、勝利を望んでいるんだ。俺たちは皆、この挑戦と旅を楽しみにしていて、俺も待ちきれない」

ヒルの新章にとって、クオーターバックは特に重要だ。過去4シーズンをQBパトリック・マホームズ率いる攻撃陣の一員として過ごしてきたヒルに今後ボールを投じるのは、トゥア・タゴヴァイロアのタスクだ。当然、5本の指に数えられるQBからのダウングレードではあるが、タゴヴァイロアの進化はまだ終わっていない。

ヒルはこれまで見てきたものから、自分が正しい環境にいるという自信を持っているようだ。

「トゥアはNFLで最も正確なクオーターバックの一人だ」とヒルは言う。

「だから、彼のボールの置き方や、俺たちにスペースでボールを渡すところ――知っての通り、完ぺきな配置だ――、そして、俺たちが自分のスピードを活用すること。そういうふうに自分たちの資源を最大に活用すれば、デンジャラスになれる」

攻撃陣の新しい武器を有効活用する役目を負うのは、オフェンスで評価を受けてやってきた1年目のマイク・マクダニエルHCだ。サンフランシスコ・49ersのカイル・シャナハンHCの下で仕事をする中で、マクダニエルはさまざまな創造的な方法でワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエルを育成した。マクダニエルがサミュエルのゲームを変える能力を最大に発揮させたことが他チームの攻撃コーディネーターたちの目を覚まし、サミュエルのような選手のポテンシャルに目を向けさせる結果となっている。

ヒルはマイアミのマクダニエルHCの元で、同様の役割を果たせると自信を持っている。

「ただ、こう言わせてもらおうか。彼がディーボ・サミュエルをあのオフェンスの中で活用したのはクレイジーなほどだっただろ? ディーボ・サミュエルはちょっと見ないアスリートだ。そうだな? だから、俺はただエキサイトしている。俺が言うとすれば、それだけだ」

ヒルにはフィールドを突き通すインパクトを与えてきた歴史がある。カンザスシティではフィールドのいたるところで脅威となっていた。アンディ・リードHCも、ヒルのポテンシャルをチーフスのクリエイティブな攻撃陣の中で活用している。この組み合わせがなければヒルが大型トレードでマイアミに来ることもなかったと考えても、あながち間違いではないだろう。

チーフスを離れたことについて、ヒルは「つらい。でも、誰かが大金を持ってやってきたら、変わるときなんだ。気持ちは少し変わり始めている。確かにきつかった。車に乗って、走らせているときに、K.C.で家族やコーチ、選手たちと過ごした時間を思い出すことが、確かにあった」と話した。

「パットと話したことまである。あいつは俺の一生のブラザーだ。何があろうと。もう同じチームですらない。パットに(トラビス)ケルシー、他の皆。(ゲーリッグ)ダイエターにDロブ(デマーカス・ロビンソン)、全員の名前を出せるぜ。皆が恋しくなるだろう。彼らは殿堂入りするような選手たちで、今も自分たちのことをやっているから、彼らが今も全力だってことは俺も分かっている。リードコーチも自分のことをやっていくだろう」

ヒルはマイアミでさらに良いプレーができると考えている。相手守備陣はこれまで以上に自分をとどめておくのに苦労するだろうというのが、ヒルの見解だ。

「暑さの中で特にかって? クレイジーになるだろうな。彼らはもっとウオームアップしているし、氷をかけたり、必要なことをなんだってやっている。長いシーズンだが、楽しいシーズンになるだろう。ワクワクするぜ」とヒルは話した。

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