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即戦力になる機会が契約の決め手になったとチーフスWRバルデス・スカントリング

2022年03月27日(日) 09:36


グリーンベイ・パッカーズのマルケス・バルデス・スカントリング【AP Photo/Mike Roemer】

ワイドレシーバー(WR)マルケス・バルデス・スカントリングはチャンスが訪れたことを知るやいなや、すぐに対応した。

カンザスシティ・チーフスがスターWRタイリーク・ヒルをマイアミ・ドルフィンズにトレードしたわずか数時間後、バルデス・スカントリングはチーフスと3年3,000万ドル(約36億6,285万円)の契約にサインしている。フィールドを広げる能力に興味を持つチームがいくつかあった中で、グリーンベイ・パッカーズに所属していたバルデス・スカントリングがチーフスと契約を結ぶという決断をしたのは、当然のことだったと言えよう。

『Kansas City Star(カンザスシティ・スター)』のハービー・テオペによると、バルデス・スカントリングは現地25日(金)に「彼が去ったおかげで、すぐにでも即戦力になるポジションにつけるような、とても良い機会を得たと思っている。だから、それが大きな要因になったと思う」と語ったという。

バルデス・スカントリングはヒルの穴を埋めるために調整が必要になるチーフスオフェンスに加わろうとしている。ヒルの役割を果たすことは容易ではなく、完全に期待することはできないが、27歳のバルデス・スカントリングはパッカーズにいる間にディープスレットとしての可能性を垣間見せていた。

2018年ドラフト5巡目指名を受けたバルデス・スカントリングは、キャリア平均でレシーブ1回あたり17.5ヤードを記録している。2020年はレシーブ33回で690ヤード(1回あたり20.9ヤード)、タッチダウン6回と最高のシーズンを送っていたが、2021年はケガで11試合しか出場できず、調子を落としていた。

ルーキーシーズンからクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースからのディープパスをキャッチし、WRデイバント・アダムスからポジションを学んできた経験によって、チーフスのダイナミックなオフェンスへ円滑に移行できると考えているバルデス・スカントリングは、こう話している。

「こういう機会と一緒にこの建物に入るだけで、俺は起爆剤になるんじゃないか。アーロン(ロジャース)と一緒に4年間プレーしてきたのは明らかだし、それがどんな感じかは分かっている。デイバント(アダムス)と一緒にプレーして、多くのことを学んだ。毎週日曜日に俺のスキルが証明されるようになるさ」

バルデス・スカントリングは数年前から大きく様変わりしたWRルームに参加する。ヒルに加え、バイロン・プリングルとデマーカス・ロビンソンは今オフシーズンにフリーエージェント(FA)となってチームを去った。ジュジュ・スミス・シュスターと契約を結んだチーフスは、タイトエンド(TE)トラビス・ケルシーと共に進むためにメコール・ハードマンやジョシュ・ゴードンと再契約している。

オフェンスの中で焦点となる脅威になった姿を見せたことがないバルデス・スカントリング。QBパトリック・マホームズ率いるアンディ・リードHC(ヘッドコーチ)のオフェンスが持続的な成功を収めてきたことを踏まえると、そうした順境によってさらに簡単に契約を決断できたのだろう。

「もちろん、キャリアの4年間、リーグでトップのディープスレットとして活躍してきた」と語ったバルデス・スカントリングは「スタッツがそれを物語っているけど、最終的にはそれだけにとどまらない。(アンディ)リードコーチはプレーメーカーにボールを持たせるのが本当に上手い。パット(マホームズ)をセンターの後ろに据え、リードコーチがプレーをコールするという状況に俺はぴったりだと思う」と続けている。

【RA】