ニュース

DEクロスビーとのコンビは“危険な”存在になるとレイダースOLBジョーンズ

2022年03月27日(日) 11:23


アリゾナ・カーディナルスのチャンドラー・ジョーンズ【Ryan Kang via AP】

ラスベガス・レイダースの新パスラッシャーとなるチャンドラー・ジョーンズに言わせれば、クオーターバック(QB)デレック・カーとワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスのコンビだけが相手チームの心配のタネになるわけではない。

現地25日(金)に『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に出演したアウトサイドラインバッカー(OLB)のジョーンズは、ディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーと一緒にプレーすることを楽しみにしている様子を見せ、それがレイダースへの加入を決めた一因になったと明かした。

ジョーンズはクロスビーについて「決め手の大部分を占めているのは、チームの成功、クオーターバック、それともちろん、フロントオフィスになじみがあること、それからNFLで最も優れた新進気鋭のディフェンシブエンドと一緒にラッシュする機会を得られることだ」と話しており、「チームメイトになる前から彼の試合を見たり、テープを研究したりしていたから、今こうして同じルームにいるのは――危険だね」と続けている。

3年5,450万ドル(約66億5,418万円)でレイダースと契約した32歳のジョーンズ。過去6年間はアリゾナ・カーディナルスで過ごしており、2021年シーズンにはキャリア7度目となる2桁のサック(10.5)をマークしている。一方のクロスビーは昨シーズン(サック8回、QBヒット30回を記録)に初めてプロボウルに選出され、チームのワイルドカードラウンド進出の立役者となった。素晴らしいシーズンを経たクロスビーと新たに4年9,898万ドル(約120億8,496万円)の契約を結んだため、レイダースは今後数年間にわたって魅力的なパスラッシュコンビを確保できる。

コーチングスタッフとフロントオフィスを大改革しているレイダースにとって、ジョーンズは新しい顔ぶれの1人に過ぎない。新たに就任したヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズと守備コーディネーター(DC)パトリック・グラハム、ジェネラルマネジャー(GM)デイブ・ジグラーの3人は、ジョーンズが2012年にニューイングランド・ペイトリオッツからドラフト指名を受けたときにすでにペイトリオッツに所属しており、ジョーンズがレイダースを選択肢の1つにしたのは彼らの存在のおかげだったと言えよう。

ジョーンズは次のように話している。「アメージングさ。夢がかなったんだ。ここに座ってパット・グラハム、デイブ・ジギー(ジグラー)、ジョシュ・マクダニエルズと話した。彼らは俺がリーグに入った当時から知ってくれている。つまり、この人たちは俺が子犬だった頃から知ってくれているようなもんだ。ほぼ10年来の付き合いだ」

「すべてが丸く収まる機会を得たこと、彼らと同じチームになれたこと、それが自分の決断の多くを後押ししてくれた。厚い信頼感があった。このフロントオフィスは他にはないほど信頼できるし、すでに言ったように、そういう人たちのために壁を突き破ろうという気になるんだ」

ジョーンズの加入により、レイダースはクロスビーの昨年のパスラッシュ仲間であるDEヤニック・エンガーコエをトレードして、セカンダリーにコーナーバック(CB)ロック・ヤシンを加えることができた。他にも、レイダースはディフェンシブラインを強化するためにディフェンシブタックル(DT)ビラル・ニコルズを加えている。

グラハムDCの守備スキームがレイダースのほとんどの守備選手にとって新しいものであることを考えると、ジョーンズは選手兼コーチのような役割を担っていくだろう。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区が2022年シーズンの競争に向けて準備を進める中、ディビション内にいる3人のエリートQBと1シーズンに2回も対戦する予定となっているレイダースは、クロスビーとジョーンズのコンビを有益なものにする構えだ。

「自分はリーダーシップをもたらそうとしていて、要求するのではなく、模範を示してリードしていきたい」とジョーンズは強調している。「自分の知っている文化を広める。最大の目標は勝利だと伝える。それはみんな分かっているけど――勝利に集中することだとね。このリーグでできる最善のことは勝利だ。それをみんなが理解してくれたら、そしてきっとそうなると思うけど、それが彼らに広まりさえすれば、俺たちは大丈夫、きっとうまくいく」

【RA】