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CBハワードがドルフィンズと5年110億円の契約延長に合意

2022年04月02日(土) 16:36

マイアミ・ドルフィンズのザビエン・ハワード【AP Photo/Wilfredo Lee】

少し前までコーナーバック(CB)ザビエン・ハワードのマイアミ・ドルフィンズでの将来は疑問視されていた。ハワードが新たに超大型契約に合意したことで、疑問は消え去っている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロとトム・ペリセロ、キャメロン・ウォルフが現地1日(金)に伝えたところによると、ハワードとドルフィンズが新たな5年契約に合意したとのこと。契約金は5,069万1,000ドル(約62億1,000万円)で、ハワードは年平均2,534万5,000ドル(約31億0,494万円)を受け取る予定だという。ハワードは以前の契約で3年3,930万ドル(約48億1,453万円)を残していたため、全部で5年9,000万ドル(約110億2,563万円)の契約になったとペリセロはつけ加えた。

ガラフォロによれば、インターセプト数で2度リーグトップに輝いたことのあるハワードは、今後3シーズンで5,500万ドル(約67億3,789万円)を稼ぐ予定であり、今後5年間では前述の9,000万ドルに加えて500万ドル(約6億1,254万円)のインセンティブを計上することになるという。新契約ではこれまでの契約に2年5,069万1,000ドルが追加される形となっており、「つまり、厳密に言えば年額2,534万5,000ドルでの契約延長だ」とガラフォロは伝えている。今後2年間で支払われる2,534万5,000ドルという金額は、1シーズンあたりの報酬としてNFLのコーナーバックの中で最も高額となる。今後5年間でハワードの新契約は年額1,800万ドル(約22億0,513万円)に相当すると言われており、これはNFLで4番目に高い金額だ。

約8カ月前にハワードはチームにトレードを要求していたが、今となっては満面の笑みを浮かべてサウスビーチにいられることを喜んでいるのは言うまでもない。

ハワードのマンモス級の契約延長は、多忙なオフシーズンを過ごしているドルフィンズの最新の動きとなった。新ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルを迎えたドルフィンズは、これまでに2022年フリーエージェント(FA)トップ101で1位に選ばれていたレフトタックル(LT)テロン・アームステッドと契約を結び、カンザスシティ・チーフスとのトレードでワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルを獲得している。他にも、ランニングバック(RB)のチェイス・エドモンズやラヒーム・モスタート、WRセドリック・ウィルソンを含む多くの才能ある選手と契約した。

一方で、ドルフィンズはチームで育ち、今やNFL屈指の実力を持つハワードも確保している。

2016年ドラフト2巡目指名を受けてドルフィンズに入団したハワードは、ルーキー時代に6試合の先発出場を果たし、2シーズン目にはドルフィンズの先発陣の一角を占める存在となっていた。インターセプト7回を記録してNFLをリードした2018年には、初めてプロボウルに選出されている。2019年には5年の契約延長にサインしていたが、すぐにドルフィンズでバイロン・ジョーンズに次いで高額報酬を得るコーナーバックとなった。昨夏はトレード要請を前に参加必須のミニキャンプを欠席したため、ハワードのドルフィンズでの日々は終わるかと思われていた。しかし、冷静な判断が勝り、最終的には8月に再考された契約に合意して再びセンセーショナルなシーズンを送っている。

ドルフィンズのオフシーズンが注目を浴びる中、ハワードは切望していた高額の契約延長を手に入れた。

【RA】