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WRチャークはライオンズが求める資質の多くを備えているとホームズGM

2022年04月12日(火) 10:13


D.J.チャーク【AP Photo/Emilee Chinn】

NFL全体にわたってワイドレシーバー(WR)の市場が活発な中、デトロイト・ライオンズはWRのD.J.チャークと実力を示すための1年契約を結んでチームの大きな穴を埋めた。

チャークは3月に1,000万ドル(約12億5,480万円)の完全保証契約にサインしている。25歳の元2巡目指名選手であるチャークは2019年に1,008ヤードとタッチダウン8回をマークして一躍脚光を浴び、この年にはプロボウルにも選出された。だが、過去2シーズンはケガに苦しめられ、2021年は足首の骨折により出場した試合はわずか4試合に留まっている。

ライオンズのジェネラルマネジャー(GM)ブラッド・ホームズは、チャークがチームにフィットする選手としてフリーエージェント(FA)が始まる前からスタッフとともに注目していたと、先週に『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に述べている。

「われわれは必要なプロセスを踏んで、以前にも話したことだが、(フリーエージェントになった)たくさんの選手や、その中でも大型契約を結ぶ選手をじっくりと見ている。そのプロセスの中で突如、気に入った選手が現れることがあって、D.J.はその一人だった。彼はこのチームにぴったりだと思った。われわれはコーチ陣と人事が同じ認識を持てるように多くの共同セッションを設けていて、(WRコーチのアントワン・)ランドル・エルと(攻撃コーディネーター/OCの)ベン・ジョンソンがレシーバーのポジションに何を求めているかを聞かせてもらう。誰もがXレシーバーのポジションについて話すが、ベンはかなりクリエイティブな男で、人を動かすことに何の抵抗もない。しかし、D.J.はスピード、爆発力、身長など、これらの資質を多く備えている。まさに理想のフットボール選手だ」

身長約195cmのチャークは高さとスピードを活かして空中戦とバウンダリーライン付近で脅威となり得る選手で、昨シーズンにWRマービン・ジョーンズがジャクソンビル・ジャガーズに移籍してからのライオンズにとって欠けていた要素でもある。

まだ再建の初期段階にあるライオンズにとってチャークとの契約は、まさにホームズとチームが狙うべき契約と言える。チャークは健康であれば大活躍する可能性のある若い選手だが、契約期間を短くしたことで、うまくいかなかった場合の将来的なリスクはない。さらに、この契約はトップターゲットの一人が負傷した時に備えて、今月末に始まるドラフトの早い順位でライオンズがレシーバーを指名することを妨げるものでもない。

チャークが健康を維持できれば、彼はクオーターバック(QB)のジャレッド・ゴフが最もターゲットにすると思われるWRアモン-ラ・セント・ブラウンを補完する形で、フィールド上で距離を稼げる理想的な選手になるだろう。

【R】