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バイキングスのメンバーとして引退する“権利を得たい”とQBカズンズ

2022年04月13日(水) 13:56

ミネソタ・バイキングスのカーク・カズンズ【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

クオーターバック(QB)カーク・カズンズが1年契約にサインする前、ミネソタ・バイキングスについては新たなQBに移行するのかという疑問が持たれていた。

今回の契約延長により、カズンズは2023年シーズン末までバイキングスにいることになる。しかし、33歳のカズンズは現地11日(月)、ミネソタを離れることがないよう願っていると話した。

『Minneapolis Star Tribune(ミネアポリス・スター・トリビューン)』によれば、カズンズは「(契約延長にサインした理由について)簡単に答えるなら、俺はミネソタ・バイキングスの一人でいたかった」とコメントしたという。

「本当にいいと感じられるロースターをまとめられるように、キャップスペースをいくらか空ける手助けをしたかった。いつでもウイン・ウインを目指しているんだ。それがウイン・ウインにできる方法だと思ったし、秋にはそのおかげでたくさんの勝利が挙げられることを願っている」

「俺の考え方としては、本当にバイキングスの一人でいたかった。バイキングスの一人として引退したいと思っている。みんながいいなら、俺はそういうふうに進んでいきたい。自分でその権利を手にいれなきゃいけないと、俺には分かっている」

今回の契約が終わるまでにカズンズは35歳になっている。現代の先発QBの大半よりも早く引退するわけではないなら、その時には新たな契約が必要になるだろう。

「俺が案を立てていいなら、こうなる。“もう他の場所でプレーしたり、他のジャージーを着なくていいように、それだけのプレーをする”。それを実現するために、俺は一生懸命やるつもりだ」とカズンズは話している。

さらなる契約延長を手にするなら、より良いプレーを見せる必要があることをカズンズは承知している。カズンズが先発を務めた4年間で、バイキングスは33勝29敗1分を記録した。

ワイドレシーバー(WR)のジャスティン・ジェファーソンとアダム・シーレン、ランニングバック(RB)ダルヴィン・クックらがラインを改善する可能性がある中、カズンズが波に乗ればバイキングスはボールを前に進めていけるだろう。昨シーズンの問題は守備面であり、バイキングス首脳陣はこのオフシーズンに、その部分の改善に力を入れている。

新ヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルがバイキングスの攻撃陣にショーン・マクベイスタイルを取り込んでおり、カズンズがバイキングスでベストシーズンを送る見込みが出てきた。それが次の契約獲得の取りかかりになるかもしれない。

「体の調子を保つこと、ハイレベルでプレーすること、フットボールを守ること、プレーを決めること、チームメイトをリードすること、落ち着いてプレーすること、タフネス。そういうことすべてが偉大なクオーターバックには必要だ」と話すカズンズは、次のように続けた。

「それを一度だけとか、1シーズンだけ、2、3シーズンだけやるっていうんじゃない。それを毎日毎日続け、20年後とかに“いや、本当によくやったな”って振り返るのさ」

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