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連邦議会が連邦取引委員会にコマンダースの財政的不正の可能性を伝える

2022年04月13日(水) 17:27

ワシントン・コマンダース【AP Photo/Patrick Semansky】

アメリカの下院監視・政府改革委員会は現地12日(火)、連邦取引委員会に書簡を送り、ワシントン・コマンダースが10年以上にわたり、ビジターチームからのチケット収入やファンに返金すべき保証金を公表せず、違法となりうる財務行為を行っていた可能性がある証拠を発見したと伝えた。

委員会は書簡の中で、元従業員の証言や電子メール、文書へのアクセスを通じて、オーナーのダン・スナイダーとチーム幹部による財務的不正の疑惑を概説している。委員会は、2016年のある時点で、チームが2,000人のシーズンチケットホルダーから最大500万ドル(約6億3,025万円)を保有し、リーグと共有すべき収入を隠していた可能性があると指摘した。

ある従業員は議会で、チームには二つの別々の財務帳簿があり、一つはリーグに提出するチケット収入を過少に報告したもの、もう一つは完全な全容を記帳したものだったと証言した。証言によるとスナイダーは、リーグと共有する数字も実際のデータも把握していたという。

この習慣は、コマンダースのフロントオフィス内で「ジュース」と呼ばれていた。そして、もしこの疑惑が本当であれば、スナイダーとコマンダースにとって重大な問題を引き起こす可能性がある。

チケット収入はNFLの全32チームで共有され、その40%がビジターチーム基金に預けられる。この資金は、リーグの収益を分配する制度の柱の一つである。

チームの広報担当者は『NFL.com』に対し、3月31日(木)にチームが出した声明を引用した。「チームは、いかなる種類、時においても財務的不正があったとする指摘を断固として否定する」

「われわれは、業界と会計基準に一致する厳格な内部プロセスを遵守し、世界的に尊重される独立監査法人によって毎年監査され、リーグによる定期監査も受けている。われわれは委員会の調査に全面的に協力し続ける」

リーグの広報担当者は、火曜日、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロを通して以下の声明を発表した。

「われわれは監視委員会に引き続き協力し、21万ページ以上の文書を提供した。リーグは委員会が提起した深刻な問題を検討するため、証券取引委員会(SEC)元委員長のメアリー・ジョー・ホワイトを起用した」

委員会は、連邦取引委員会と文書を共有する一方で、資金を正当な所有者に返還させるために必要な行動を取ることを要求している。

議会は、チームの職場における不正行為について、リーグが独立調査機関の調査結果を詳細に記した報告書を公表しなかったため、調査を開始した。元従業員の証言の後、調査は組織の財政に拡大した。

記事提供:『The Associated Press(AP通信)』

【AK】