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新体制に期待するドルフィンズQBタゴヴァイロア、「全員にとってエキサイティングな時期だ」

2022年04月17日(日) 11:57


マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【AP Photo/Wilfredo Lee】

新ヘッドコーチの就任や複数のフリーエージェント(FA)の獲得、大型トレードなど、注目を集めたオフシーズンを経て、マイアミ・ドルフィンズは大きな期待を背負って今秋のシーズン開幕を迎えようとしている。

ドラフト全体5位指名を受けてから3年目となるクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアが、アップグレードされたロースターに囲まれている中でそうした期待の矛先を向けられるのは間違いないだろう。タゴヴァイロアは新加入した主力選手と共に挑むシーズンへの期待をのぞかせた一方で、需要を満たすための方法はよく理解しているようだ。

『Miami Herald(マイアミ・ヘラルド)』によると、タゴヴァイロアは現地14日(木)にポッドキャスト『The Fish Tank(ザ・フィッシュ・タンク)』で「エキサイティングという言葉でしか説明できない。俺たち全員にとってエキサイティングな時期だ。獲得した選手は別として、全員の努力が必要になってくる・・・ここにいる理由として一番大事なこと、つまり試合に勝たなければならない」と語ったという。

ドルフィンズは昨季にサンフランシスコ・49ersの攻撃コーディネーター(OC)として一躍有名になった38歳のマイク・マクダニエルをヘッドコーチ(HC)として採用し、変革のオフシーズンをスタートさせた。マクダニエルHCは就任時に24歳のタゴヴァイロアには“隠れた”才能があると話しており、彼をサポートする姿勢を示している。

マクダニエルHCが就任してから、ドルフィンズのジェネラルマネジャー(GM)クリス・グリアはスターワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルを獲得したほか、2022年のNFLトップ101フリーエージェントのリストで最初に名前が挙げられていたオフェンシブタックル(OT)テロン・アームステッドとも大型契約を結んだ。さらに、ランニングバック(RB)チェイス・エドモンズやWRセドリック・ウィルソン、ガード(G)コナー・ウィリアムズ、RBラヒーム・モスタート、WRトレント・シェフィールドなど、オフェンス面で特に注目すべき主力選手をチームに加えている。

「マクダニエルコーチはスタッフだけではなく、全員を巻き込んで素晴らしい仕事をしていた」とタゴヴァイロアは明かした。「新しい選手も、確保していた選手も。ここにいる全員が楽観的になっている。ここにいる人はみんな素晴らしい特徴を持っている。それは、マクダニエルコーチとクリス・グリアのこと――コーチとクリスのコミュニケーションをよく表している」

2021年シーズンは2度の負傷によって12試合しか先発出場していないが、それでもルーキーシーズンと比較すると、タゴヴァイロアのプレーは明らかに向上している。昨季にキャリアハイをいくつも更新したタゴヴァイロアは、パス388回中263回成功(67.8%)、2,653パスヤード、タッチダウンパス16回、インターセプト10回、128ランヤード、タッチダウンラン3回をマークした。

タゴヴァイロアは2022年にアラバマ大学時代から数えて6人目となる攻撃コーディネーター、フランク・スミスと共にシーズンを迎える。新QBコーチ兼パスゲームコーディネーターのダレル・ベベルは最近、タゴヴァイロアの強みを生かしてオフェンスを“調整”していくと話していた。マクダニエルHCはヒルやウィルソン、強い印象を残している2年目のWRジェイレン・ワドル、さらにタイトエンド(TE)マイク・ガシキを意のままに操ることでオフェンスが創造的になる可能性が十分にあると繰り返している。

4月の段階で新たなオフェンスを把握してプロセスを円滑に進めていくことはできていないが、これから得るチャンスに対しても、ハイパワーなオフェンスに伴う期待に対しても逃げ腰になっていないタゴヴァイロアは次のように強調した。

「特に専門的な業界だったらどこでも、プレッシャーはそこら中にあると思う。今いるメンバーでこのチャンスを生かすか、生かさないか。それだけだ。このチャンスを利用できるのが楽しみだ」

【RA】