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デンゼル・ウォードが最高額のCBに、ブラウンズと5年127億円で契約合意

2022年04月19日(火) 09:56


クリーブランド・ブラウンズのデンゼル・ウォード【AP Photo/Corey Sipkin】

コーナーバック(CB)デンゼル・ウォードは生涯のすべての時間をオハイオで過ごしてきた。それは今後も当面の間は変わらない。

ウォードがクリーブランド・ブラウンズと5年1億0,050万ドル(約127億8,129万円)の契約延長に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地18日(月)に報じた。うち7,125万ドル(約90億6,140万円)が保証されるとラポポートは伝えている。

この延長によって、ウォードはロサンゼルス・ラムズのジャレン・ラムジー(5年1億ドル/約127億1,775万円)を越してNFL史上最高額が支払われるコーナーバックになると同時に、以前の最高保証額――マーション・ラティモア/ニューオーリンズ・セインツの4,434万600ドル(約56億4,518万円)――を2,700万ドル(約34億3,706万円)近く上回ることになる。

ウォードは安定した実績を残しており、2018年にドラフトされて以来、インターセプト10回以上、パスディフェンス50回以上を記録しているわずか4名の選手の1人に入っている。2018年と2021年にはプロボウルに選出されたほか、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』のグレードでもトップクラスであり、2018年以降で1,000回以上のスナップを経験したコーナーバックの中で、カバレッジにおいて4位にランクインしている。

2018年ドラフトの全体4位で指名されるだけの素晴らしいスピードや敏しょう性、流動性を備えるウォードは、レシーバーにぴったりとはり付くことのできるコーナーバックであることを証明してきた。ボールのあるところで安定してプレーを決める才覚により、ボールを奪う能力については『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』のボールホーク率ランキングで一貫して上位として評価されている。キャリア通算で16%という数字は、ネクスト・ジェンが統計を取り始めて以来、すべてのコーナーバックの中で5位(直近の守備選手としてのターゲット300回以上の選手の中で)となっている。

ウォードの最大の問題は健康状態だった。これまでにシーズンを通してプレーしたことのないウォードは、キャリア最初の3シーズンではさまざまな負傷によりそれぞれ13試合以下の出場となっている。ポジティブな面としては、この点については改善傾向が見られ、2021年にはキャリアハイの15試合に出場。その中でキャリア最多タイのインターセプト3回をマークしている。

パス重視の近代NFLにおいて、強力なレシーバー陣を擁するシンシナティ・ベンガルズのいるAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区で優勝することを目指すブラウンズは、時間を無駄に費やすことなく重要なポジションにおける最高クラスの選手の一人を確保した。少なくともこれから3年にわたって、ブラウンズには優秀でエキサイティングなコーナーバックデュオ(ウォードと2021年1巡目指名選手のグレッグ・ニューサム二世)がいることになる。

ウォードの契約延長はまた、ブラウンズが2018年ドラフトの1巡目で指名した選手の半分を維持したことを意味する。もう1人のメンバーであるクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドについては、このオフシーズンのいずれかの時点で、トレードもしくはリリースの形でチームを去ることが予測されている。

「言葉が出ない。俺は恵まれている。ハスラム家(オーナー)やJ.W.ジョンソン(執行副社長)、アンドリュー・ベリー(GM)、ステファンスキーコーチ、そしてブラウンズの他の皆に、地元で育った俺を信じ続け、ブラウンズの一人としてこの組織やクリーブランドの街を代表する人間でい続けさせてくれることに感謝したい」

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