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コルツが正しい場所だと思えたとCBスティーブン・ギルモア

2022年04月19日(火) 10:35


スティーブン・ギルモア【AP Photo/Jacob Kupferman】

コーナーバック(CB)スティーブン・ギルモアはこれまでにはなかった状況でフリーエージェンシーを迎えた。

年間最優秀守備選手賞に輝いたことのあるギルモアは所属チームのない状態になり、新しいホームに行き着くまで1カ月近くかかった。インディアナポリス・コルツに新たな居場所を見いだしたギルモアは、キャリアのこの段階にある自分に完ぺきにフィットすると考えたチームから、両腕を広げて歓迎されている。

『Associated Press(AP通信)』によれば、ギルモアは「コルツが来て、コーチたちと話したときに、いい感じだと思った」と語ったという。

「特にチームが持つ才能のことを考えたときに、俺の心の中で、ここに来ることが正しいと感じられたことの一つだった。去年に遠くから彼らを見て、彼らがやったことや彼らがいた位置を見たときに、俺はここに来て、その問題を乗り越える助けになりたいと思った」

31歳のギルモアには、自分が越えるべきハードルもある。2018年と2019年にニューイングランド・ペイトリオッツで卓越したシーズンを過ごした――後者ではインターセプト6回とパスディフェンス20回という成績によって最優秀守備選手に選ばれた――ギルモアだが、2020年は大腿四頭筋の部分断裂によって第15週にシーズンが終了し、2021年の復帰にも遅れが生じていた。ペイトリオッツとギルモアは合意の上で別離を選択し、ギルモアは6巡目指名権と引き換えにカロライナ・パンサーズにトレードされている。

パンサーズで好スタートを切ったギルモアは、最初の2試合でインターセプト2回を記録。しかし、シーズンが進むにつれ、そのパフォーマンスは落ち込んでいった。大腿四頭筋の負傷が2021年シーズンに影響したのではないかとの疑問が持たれる中、パンサーズはただちに戦える状態ではないベテランを維持するような状況ではなく、ギルモアは所属先のない状態になっていた。

フリーエージェンシーの最初の動きでは関心を集めなかったギルモアだが、コルツにとっては幸運だった。コルツがコーナーバックに目を向けたとき、ギルモアがまだ市場にいたのだ。コルツはインディアナポリスでキャリアを立て直したゼイビア・ローズに代わる別のベテランを求めていた。ギルモアは2022年にトップ争いをする構えの整っているチームで、ローズと同じような立て直しの道を歩めると考える一方、何も保証されていないのは分かっているとも話している。

「自分の力は毎年証明しなきゃならない。だから、そのことは毎年必ず頭に置いている。自分でつかまなきゃいけないのさ。それは仕事が始まらないとできないし、毎週そこへ出て行って、自分の手でつかむまでできない」と言うギルモアは次のように続けた。

「ボールの守備側にはたくさんの素晴らしい選手がいて、俺のスキルセットなら彼らが求めているすべてをプレーできると思う。個人としてさらに良くなることが楽しみだし、自分の技術に取り組んで、正しいやり方でスキームをプレーしていく」

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