“残されたものは多くない”ものの、“まだ自分の場所はある”とバッカニアーズQBブレイディ
2022年04月20日(水) 09:32人々の不意を突いたクオーターバック(QB)トム・ブレイディの引退撤回だが、史上最高のクオーターバックは戦いを続けたいという思いを否定することはできなかった。
44歳のブレイディは『ESPN』の記者に対し、40日間ほど引退していたにもかかわらず、自分の身体的能力に懸念を抱いたことはないと話している。
「自分の体というか、身体的な部分で、これまでできていたことがまだできるのは分かっていたし、もちろんこのゲームに対する愛がある。このゲームへの愛は、いつまでも持ち続けるんだろうね」と話したブレイディはこう続けた。
「身体的な部分で、自分にはそれができると本当に思っている。まだフィールドには自分の場所があるって感覚なんだ」
そう語るブレイディはタンパベイ・バッカニアーズのシーズンがいかに終わったかに落胆を示している。バッカニアーズは怒涛の追い上げの末、プレーオフで後にスーパーボウル王者になるロサンゼルス・ラムズに敗れている。
ブレイディが競技に魅せられていて、自分よりも20も年下の選手たちにまざって戦えると知りながらサイドラインに立っていることなどできないのは明らかだ。しかし、TB12は終わりの時が近づいているのも承知している。だからこそ、本当に辞める日が来るまで全力を尽くしたいのだ。
「多くが残されていないのは分かっている。本当に。今はキャリアの終わりだ。ずっとできたらと思うよ。だけど、そうじゃないし、今はフットボールを続けることのコストがあまりにも大きい。子どもたちはどんどん大きくなっていき、こういうことを逃すのはどんどん難しくなっている」
「でも、自分自身やチームメイト、そして僕らの組織に、自分たちが心から誇れるようなことをやるための信じられないくらいのチャンスをもう一度与えたいんだ」とブレイディは話した。
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