パンサーズが新しい練習施設の建設を予定していたロックヒル市との契約を解除
2022年04月20日(水) 13:40カロライナ・パンサーズのオーナーであるデビッド・テッパーの不動産会社は、現地19日(火)にロックヒル市との契約を解除したと発表し、計画では8億ドル(約1,034億1,600万円)とされたチームの本部と練習施設の将来は宙に浮いたままとなった。
このニュースの前には、パンサーズがロックヒル市から公共インフラ整備のための債権を受けられなかったため、プロジェクトの建設を一時停止すると先月に発表していた。
テッパーは最先端の施設に1億7,500万ドル(約226億2,225万円)以上を投じており、ノースカロライナ州シャーロットの中心街にあるチームの現在のスタジアムと本社から南に約25マイル(約40キロ)の場所に位置する。
テッパーが所有する『GT Real Estate Holdings(GTリアル・エステート・ホールディングス)』の広報担当者は『Associated Press(AP通信)』に対し、パンサーズはロックヒル市の関係者やその他の利害関係者とともに、「今後の重要な課題について話し合う」準備はできていると述べた。
声明によると、ロックヒル市は2021年初頭にプロジェクトのための債券を発行したり、公共インフラの資金を提供したりすることを怠ったという。テッパーの会社は一年以上にわたって市と交渉し、3月には30日以内に対応しなければプロジェクトから撤退すると警告していたとのことだ。
テッパーの会社からの声明では、「最近になって、自分たちの失敗をごまかすために、見当違いで、危害を加えるような広報活動を行うことにした者がいることは残念である」と述べている。
ロックヒル市の関係者はこれに反応し、パンサーズの発表は「誤解を招く誤ったもの」であり、パンサーズを受け入れ、サウスカロライナへの本部移転を歓迎し、「このプロジェクトを成功させるためにあらゆることを行い、いかなる債務不履行もなかった」と主張した。
同市はAP通信に宛てた声明の中では「納税者の利益を守りながら誠実に交渉を続けていくことは、これまでも、そしてこれからも変わらない。さらに、この数週間の間にわれわれは何度もパンサーズ側と会おうと試みているにもかかわらず、実現できていない」と述べている。
ロックヒル市は、契約書に記載されたすべての義務を果たしたており、パンサーズに無制限の資源を提供することはできず、納税者を守る必要があったと述べている。
パンサーズの本部と練習施設は当初、2023年に完成する予定だった。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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